スペイン史、スペインの歴史と地理早分かり
一口にスペインと言っても地方によってまるで外国のように違います。
だからもうこれは同じ国の中、とは言えないです。
ヨーロッパの国々のミニチュアを全部スペインが抱えているのだ、とも言われているくらいです。つまりそれぞれの国が小さく地方としてスペインの中につまっている。
以下の数字ではっきりしますから、ちょっとご参考にして下さい。
北=湿潤地帯、ヨーロッパきっての多雨地もある
南=乾燥地帯、雨が降らなくて困る事は年中
- ナツメヤシ=ヨーロッパ大陸にはない!なのにスペイン地中海沿岸には生えてる。何これ?南洋!?
- ロシアあたりにしかない筈のコケ類=北のナバーラ地方に自生。
もっと砕けて説明すれば、あの名画、ドクトル・ジバゴの映画ロケはロシアでやっていない事でもおわかりでしょう。なんとスペインー北部のソリア地方で撮影されたと知っている人は少ないですよ、エヘン!
更に言えば、アラビアのロレンス、あれの一部はセビージャのマリア・ルイサ公園内で撮影されているのです。
1929年のイベロ・アメリカ博覧会に建てられたスペイン館が、アラビア建築の代表のように美しい。
だからここで撮影してしまったのです。
どうして知っているのかって?
実はこの間、この映画が再放送されてピーター・オトゥール扮するロレンスが、かつかつかつ...と威勢よく歩いて行く場面で、あららららー!?なんだ、あれは、PARQUE MARIA LUISAじゃないの!とびっくりしたのでした。
スペインにはアメリカ映画のロケ班が随分やってきます。
他にもアルメリア地方にはミニ・ハリウッドと呼ばれるウエスタンの街が作られているくらいです。
あの、よくある雑貨屋や教会、床屋といったいかにもひなびた感じの映画セットが街一つ丸々できています。
マカロニ、でなくて、何ウエスタンと呼びます?これ。