時間と経済が許せば、自主的な優れたカリキュラムと
主宰の先生の目が行き届いたしっかりした所で始めるのが理想です。
全ての基本であるクラシックバレエは、やがてはフラメンコに専念する子供にも
大変有益であるため、できれば並行受講が望ましいです。
けれども、これはフラメンコを習うのに絶対にバレエが必要だ、
という意味ではありません。
一般に子供は体が柔軟なので、かえって型が決めにくい
デメリットもあるのです。
何しろちょっと前に生まれたばかりなのですから、
型というものができていません。
そこでバレエを通して少し近道をさせてやると
ぐんと違ってくる場合が多いのです。
何年もやらなくていいのです。ほんの1、2年だけでもかまいません。
小さなお子さんにどんな舞踊を始めさせていいか分らない場合は、
お子さんがやりたいと思われるクラスから始めるといいでしょう。
そうしていると自然にどれが1番向いているのかが分ってきますし、
年齢が上がるにつれてお子さん自身に欲が出て来て
主張できるようになります。
理屈ではバレエから入っておくといいという場合でも、
お子さんの個性も一律ではないので、学校や時間の都合も考え、
各自の判断で柔軟にクラスをお選びください。
バレエからアプローチできなくともまずフラメンコから入り、
何年か先に出来る時にバレエ基礎を学ぶ
逆の入り方も構いません。
何と言っても学力ばかりが偏重されて、
子供は創造的な時間がもてなくなっています。
あなたのお子さんはもしかしたら
芸術家にこそ向いた才能を持って生まれたかも知れません。
勉強と受験でつぶしてしまう前に小さな魂が向いている方向を
一緒に模索するのは、親の喜びというものです。