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ヘレスのブレリア、モロンのブレリアの違いについて
【質問】
ヘレスのブレリア、モロンのブレリアの違いについて
ブレリアはどう違うのですか?
【先生の返答】
フラメンコの最も難しい曲ー 村によって違うブレリア、違いのヒント
これは皆さん良くわからないという質問が多いのでご参考までにまとめておきます。
●ヘレスのブレリアというのは六拍刻みで行く事が多く、
多くの場合にメディオ・コンパスで終わります。だからセビージャ式の12拍で行くとあっという間に外れてしまいます。
正しい筈なのに一人で外してしまうのです。
これはパルマと歌とギターがそういう雰囲気で決めようとする勢いを、事前に読んで一緒に決めれないといけなく、ヘレス系のブレリアの系譜がとことん分かっていないといけません。
◎次に踊りの芸風としてはまず、「ほとんど絶対に」足をやりません。
粋だけが身上の踊りをするのが芸の見せ所になっています。
いくつかの定型があり、機敏にこれをちりばめます。
この味が出ないと、もうそれだけで価値がないのです。だからブレリアは奥が深いと言うのはすなわちこうした芸風と刻み方の定型と流儀が踊り手に、教養としてないといけないからなのです。
奥が深いという言葉はいつも日本で耳にしますが、上記の分析で言っていないので余計何がどう深いのか分からないのだと思います。言っている人も抽象で半信半疑で言っているかもしれないです。
一番分かりやすい例は、マリア・デル・マル・モレーノのビデオを見れば、
なるほど、とその感じがちょっと分かると思います。OFSで出しているのしか私は知らないのだけれど、持ってる?あのパックのパルメーロに注意してください。あの人達はブレリア・ヘレスの骨髄のようなリズムをします。
あれです。あの環境です。
●モロンのブレリアは、元祖ディエゴ・デル・ガストールのリズムの刻み方、あれに代表され、特徴づけられています。踊りは一番近い例ではファナ・アマジャが日本に行きませんでした?あの感じですよ。ディエゴ・デル・ガストールも聴いて。モロン系のはCDはみゅうちゃんも持っていると思うけど確かソロコンパスのVivo de Moronて言う題でした。
この二系列が、どう違うのかというとマリアデルマルとフアナほどに違う。
とりあえずはこの二人でまず初期の理解をしておくといいと思います。ヘレス系ではマリア・ソレアとか例を出しても分からないものね。あんまり沢山の人の名前を出すと混乱するからこのくらいで。
ローラ・フローレスが典型的なヘレスのブレリアです。亡くなりましたがビデオ見せてあげたいな。見るとあっという間に違いが分かると思う。
これはね、日本で分からなくても仕方ないです。
ちょろっとスペインに来てもダメです。←だから留学できない為とがっかりしなくていいですと言う意味。ここに来れば全部分かるというわけではないので。
郷土に住み着いて交流して10年も20年もスペインのフラメンコの流れを見ないと理解できなくて当然だと思います。系譜というものは見極めるのにその環境に何十年もいないと理解できないです。でもビデオがある今日は、方向さえ教えてもらったら勉強できますよ。
勤勉で洞察の鋭い人には報われないことなどないのですよ。
勉強と言うのは、やって報われないことは一つもありません。
方向だけ合っていれば、どこでだってある程度の完成度でやれます。
怖がらないでね、誰でも一がある。その一を早くやらないとね。
要は早くやることです。混乱する前にさっさと習ってしまう。方向だけをね。それを今回まずやりましょう。
地方でみんな流儀が違います。レブリーハ、モロン、ヘレス、みんな違う。
郷土色と覚えておいた方が理解しやすいでしょう。フラメンコは郷土舞踊なのだから、「そのまた細分化」です。
ついでに、こういう事情で私の日本のクラスにはギタリストと歌い手がつきません。
スペインで録音された、その、テーマをやろうとしている地方の大家のものでないと勉強にならないからです。
あの素晴らしいバコ・デ・アンテケーラを連れて行ったときの豪華な集中レッスンギターを覚えてる?あんな風でないと違いが教えられない。
みんなも繰り返すには正攻法で録音されたCDで鍛えないと、大味にただの12拍、という「からげ方」ではフラメンコにならないです。言ってること、分かるかしら。説明が難しいです。何かあったらまた聞いて。
スペインで教える時にはギタリストと歌い手に来てもらえますけど、外国ではそれができないので.....。
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