●2008年02月28日(木)
英才の次は 胆力について 人の才能の不思議は語っても語りつくせないけれど 人の肝についても これは又別の魅力だ。 キモ 肝が据わっているとか 胆力があるとかいう表現がありますが 要するに臆病ではないということですね 勇気がある 大胆 行動力があるなどですが これもやはり生れつきに負うようです。 どんなに頭が回転しても 自分の出した答えにそって行動に移すかというと そうでもなくて 頭と思い切りは又別のようです。 ここで人生が分かれると言えます。 先日、うちの上の娘と話していた時の事です。 この水泳の選手は ある日 幼児水泳の指導者としての 実習を担当させられたのだそうです。 小さな子供達がプールサイドに並び、 選手のうちの娘が これから水泳のてほどき、となった時のこと。 色々と説明して、まず一人を抱いてプールにそろりと入ったのだそうです。 すると なんだかポチャリと言う小さい水音はしたのだけれど 見回しても誰も居ない。 おりこうさんの子供達はさっきのようにプールサイドに並んでいます。 「???」 抱いている子供を例にして こんな風に、とか水泳の要点を話し始めた途端に 上に立っている女の子の一人が 「セニョリータ、ペドロ君が出てこないです」 とつぶやいたそう。 え!!?? よもやと思って水底に目を凝らすと そこにペドロ君が沈んでいたと言うのです。 「小さい子って こっちが驚くと初めて泣いたりするでしょう? だから慌ててこの子を引き上げたんだけど、偉いねぇ!! 泳ぎも知らないのにプールに飛び込みをした勇敢な子は お姉さんはまだ一度も見たことがない!!とまず褒めたの」 そうしたらどうした? 水を滴らせながら えへへと得意に笑ってた!! 早く水泳仕込まないと大変だと思ったのは勿論だけど いきなりプールにぽちゃりと飛び込むっていうのも あんまり聞かない。 将来が楽しみな豪胆な子だなと 笑いました。 スペインだからって訳でもないと 思い出したのが 私が子供の頃に向かいの家で起きた事だ。 向かいの二階に雄二君という かわいい男の子がいて これがやっと三歳になるかならないかなのだけれど きかん坊でお母さんは手を焼いていた。 そんなに悪い子だったら、とある日部屋に閉じ込めて 外から鍵を閉めてしまった。 向かいの家に居た私がドスーン!!と言う地響きを聞いて ベランダに走り寄ったのと 小さい男の子がむっくりと地面から起き上がるのが 同時だった。 その小さな後姿は 何の動揺も無しに しっかりした足取りで立ち去ったのでした!! スタスタスタ.... かつて今までに何度 あの姿を思い起こしたか知れない。 何て言ったって 二階の窓からですよ、三歳の子供には 物凄い高さに見えるはずなのだけど...飛び降りた。 あの 母親が驚き呆れて罰も思いつかなくなってしまった 三歳児は 一体どんな人になったのかしらん。 決然と何事もなかったかのように むっくりと起き上がった あの姿!! 豪胆な歩きっぷり.....くくく いやぁなんと言うか 笑 逸材てす。
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