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2010年02月のセビリア発信・つれづれ草
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●2010年02月10日(水)

ローザンヌのコンクール

日本の女の子が三位に入った。
写真を見かけたけれど 彼女の喜びはどれほどかと思いやるととても嬉しい。ご両親もどんなにか誇らしいことかと思う。
六人残った女性のうちの三人までが日本人だったというから本当に凄い。賞は逃したけれど男子も結構よくできていた。
賞の隣にまで接近していて逃した子達の落胆も思いやるに切ない気持ちがする。

もう17歳ともなると本当に技術もよくできる子が育つ。

昨年の夏のNYでも15歳の女の子が黒鳥の見せ場のフエッテをダブルとシングルの交互というハイテクニックでやっていた。あの30数回やるだけでも凄かったテクニックが最近はダブルでやったりトリプルにまで昇華している。
つくづくと大変なことになったなと思う。

フラメンコもそうだけれど バレエの技術の高度がどんどん上がっているのは昔のビデオを見れば明らかだ。名花と言われたマーゴ・フォンテーンも今見ると あれ?という感じだ。90度以上上がらないと言われた脚を良く見ると本当に上がらないバレリーナだったなぁと分かる。こんな人の隣にシルビー・ギエムが並んじゃったら大変なことだった。でもギエムでなくても今、世界には本当に超絶テクのバレリーナが目白押しに出ていて これじゃあかなわないだろうと思う。

と同時に彼女達の凄まじい努力と焦燥を思うとこっちは辛くなる。
なんにつけても いっそそういうことが何にも分からない方が気楽な観客として舞台が楽しめるだろうと思う。

私なんかもうはらはらしたり 辛くなったりで客席でのんびりしていられないのだもの。ありとあらゆることに気づいてそわそわして心臓に悪い。

ともあれ、又男子にスペインが入って、つくづくとスペイン人の世界に活躍しているダンサーが比重として多いなと嬉しい。
難しい漢字のまりこさんと言ったと思うけれど 近くYoutubeに動画もアップされるだろうと思う。将来の楽しみなことですね。良かった。彼女とご両親に乾杯!!

●2010年02月02日(火)

ダンスをするオバサンの巻

最近、フラメンコを教えて欲しいという電話が携帯に良くかかってくる。年配の女性からだ。
男性からも来る。
これは娘に習わせたいと思っている若い父親だ。
そのたびに丁重にお断りする。

スペインのオバサンは嫌なのだ。
物凄くカンが悪い。
もう疲れ果ててしまうくらいに酷い。
日本のオバサンとは訳が違うのだ。
いくらスペイン人だ、アンダルシアの血だと言っても
日本のオバサンにはるかに劣る。
日本人と違うところは 基本を丁寧にやろうとしない。
そしてまだ良く出来ていないのに さっさと踊れるようになりたいと言ってめちゃくちゃなまま踊っちまおうとすることだ。
汚くても 嘘でもなんでもいいから手っ取り早く踊りたい。
もう、この厚かましさが嫌。

子供のスペイン人はどうかというと 一人では来ない。
うっとおしい母親か おばあちゃんに付き添われて来る。
これが嫌なのだ。だから一人で来て 覚えよく、真面目にやる
妙齢の女性にしか教えない。

それでも不況だと言うのに電話が良くかかってきて
その度に残念そうな声を出すので 少し気持ちが傾き始めてはいる。子供とオバサンを考えようかなぁ、と。

それでもあと一年は先の話になるかもしれない。
スペインの習い事って、始まりが10月で六月に終わりなのだ。
夏はひたすら暑がる。笑

こういうスローペースのクルソっていうのもいいかもしれない。
地下鉄駅のすぐ傍に新しくスタジオを出したいかなと検討してみようか....
地下鉄の傍だつたらセビージャからちょっと乗って外人も来れるだろうし いいかも知れない。
オバサンと子供も差別しないで教えようか....
子供はかわいいんだけど かわいくないママとセットだからなぁ...


●2010年02月01日(月)

ダンスをする女の子達

ずぅっと雨ばかりで気持ちもじめじめしてきそうでした。
こんなによく降る冬というのも珍しいです

さて、恒例この季節になると雨が降ろうが何しようが春祭りのためにCasetaが建ち始めます。不況だろうがナンだろうが影響なし。
本当にスペイン人というのは偉い民族だと思います。

お祭りだけは何にも影響されることがない。
これだけみんな住宅ローンが払えないっていうのに。
気の小さい日本人には 真似ができないですね。

ちょうど毎日通るフェリア会場、その広大な土地は春祭りだけのために一年中遊ばせておくのですが この前を毎日通る私は 刻々と仕上がっていくフエリアの小屋を春祭りまでずっと見守ることになります。
そうしてこれを通り越すと 王立舞踊学校に出ます。
この白亜の殿堂も美しい。1929年の万国博覧会で建ったお城です。アルゼンチンの建築の粋を集めて作られたと言われています。
高い天井、美しいセラミック、小さな発表会用の劇場まで擁しています。
もうすぐどこかで踊らなくてはいけない娘は、お残り振り付けでソロを振付けられているので一般の生徒より更に一時間多くレッスンがあります。学校の後に四時間って凄いですよね。私でも頑張れないのではと思います。

さて、ちょっと不憫な気持ちになって白亜の建物に着くと スパニッシュクラスを終えた少女達がばらばらと外に出てきます。
それに混じってバレエ科の下のクラスの子たちも するするっと門を抜けてくる。高く結う上げたモーニョ、すらっとした手足、ああ、ダンスをやっている少女はなんて美しいのかな、と思う。
それは独特の身のこなしがあって もともとの容姿に加えて なんとも言えない美しい息遣いが見て取れる。

舞踊に憧れる気持ち、ダンサーに憧れる気持ちというのは
こんな風景からも伝わる。
学業との狭間で苦しみながら 良く頑張っているね!!
声に出ない声援を送りたい私でした。

http://www.flamencoole.com/

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