●2002年04月30日(火)
苦しむのは相手の勝手とのたまふ... ものすごい暑さだ。 スペインに住んで21年だと言うのに未だに夏が近づく度に始めてのように驚く。スペイン人達もそうみたいだ。 まさに命有る限り驚き続けるくらいに、ここは暑い! 暑いのもだけれど、陽射しが目くらましのようにすごい。 もう、窓の外に目をやっただけで瞳孔がダメになりそうにまぶしい。 さっき沈み行く夕日に向かって運転してきたらすさまじい逆光に事故りそうになった。 つい先週まで平気で黒の上下なんか着ていたのに、とてもこんな色は着れない。鮮やかなエメラルドとかショッキングピンク、そして何より真っ白な物が着たくなってしまう。 そうでないとここの気候にぜんぜん合わない。 二週間前には確かに上着を着ていたけれど、こっちに帰った途端にみんなは真夏のタンクトップ姿で闊歩している。 半そでがついている物でも暑苦しくていられない。 今日はちらっと見たところ34度Cだった。 本当にここは薄物、長袖の出番がない。ジャケット、コートからいきなりある朝、タンクトップになる。 よだれかけみたいに(なんていう表現!)前だけで後ろはリボンだけというトップが流行っている。街中でもリゾートみたいに露出してみんなで平気にしている。 夏のドレスを三ヶ国くらいに置いてきてしまったために手持ちが全然なくなってしまったので、今日はたまりかねて夏服を買いこんだ。 その中で割とショートなタイトスカートの前スリットが、いいのかなぁ..というくらいに思い切り入っていた。 これ....ちょっと....と言うとお店の女の子は「いいじゃない!なんでもないわよ。その素晴らしい脚線美で悩殺してやって!」 「誰を?」 「もうそこらへんのありとあらゆる男性よ!」 笑ってしまった。私の「脚線美」はちょっと力を入れただけですごい筋肉が分かってしまうんだもの。 先月なんて全然知らない女性にいきなり「あなたって踊り手?」と聞かれてしまったくらいだ。 何かの選手だとは思ってもらえないのかしら...不思議ね。 ま、気をつけて訓練してきたので、こんなに鍛えても太くならなかったのは有り難いと思わないといけないのかも知れない。でも残念ながら悩殺には至らないですね。びっくりされる事はあっても...強そうな脚だなぁって。 このお店の女の子達は本当に可笑しかった。 白い上下のパンタロンがかなり透ける。 うーん...と悩んでいると 「そんなぁ...後ろから来る人のことまでかまっていられないわよ。いいじゃないの、苦しむのは男性で、あなたじゃないんだから!」ですって。 笑ってしまったので、悩殺まちがいなしのお墨付きスリットスカートと、かまっちゃいられないから平気式白のパンタロン上下をワードローブに加えてしまった。これにぴったりの素敵な色のシャツや小物も、この天下無敵みたいなスタイリストが揃えてくれたので、明日からどうなることやら... 最近、服装がどんどんクラシック調からかけ離れて来ている。 これってもしかして鉄アレイを振り回すようになったからなのかしらん?
|