●2006年04月19日(水)
セマナ・サンタが終わり 間もなくフェリアになる。 日本からは最近、ミニコンで張り切っている人達から さまざまに楽しいメールが届く。 やはり舞台は心の張りになるので 良い事だと思う。 うっかりしていてあっという間に締め切りになってしまいました という ちょっと恨みのメールも来る。 できるだけお返事したいと思っているけれど なんだか間に合わない。 お許し下さい。でも全部読んでます 読むと嬉しいです。 これに懲りずに 近況を知らせてくださいね。 今、とても難しい曲を掘り起こしている トリージャというフラメンコの古典中の古典だ。 70歳くらいのバイラオーラに聞かないと分らないような 難しい、味わいのある素敵な曲だ。 フラメンコの研究は、終わりがない。 苦しいと思う時もあったけれど、とても楽しいと思うこの頃だ。 単純な私は、春になるとやっぱりいつも浮き浮きしてくる。 体中にビタミンが充足して 生き返るような思いだ。 クラスが難しいので一生懸命遅れないようにと努力しています、 などと言うメールが来ると、ああ、やっぱり生徒はかわいいと思う。 昨年は なんだかとても多忙で いろんな煩わしい思いがあってゆとりがなかったけれど、今年からは又、昔のように心を込めて人を育てて行こうと思う。 フラメンコに楽しみを見つけてくれる人達は 愛おしい。 不器用なら不器用なほど、笑いをかみ殺しながら 稽古をつけていた昔を思い出す。 今年は、ちょうどあの頃の私に戻りつつある。 木彫り人形みたいな人達に、踊りの息吹を吹き込むのだ。 襟をただして、又そういう教師に戻りたい。 真面目に勉強を続け、この素晴らしい芸能を 素晴らしいと理解してもらえるように 寛大に努力して行こう。 ああ、春は素晴らしい 万物の蘇る春よ、人の心に芸術の種子を芽生えさせたまえ!
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