●2001年05月31日(木)
【40度C、IQが低くーくなる時...】
ついに40度Cになった。 わはは...!もう、上昇あるのみのスペインの夏の到来だ。 それでも日が沈んでから出かけると、涼しさを通り越して肌寒くなるから、一日の着る物が著しく違う。 スリップドレスなんかで、およばれに行ってテラスに座って談笑していると12時を回る頃には、笑顔が凍りつく。 なんでもいいから、誰かーー、誰か上着貸して−−−!となる。出かけて来た時はなかなか捨てたものじゃないような、いい女だったのが、さっきと同じ人間かえ?というように顔色が冴えなくなってしまうのだ。 出だしの良さに賭けるか、後半の持ち堪えに賭けるかが、キーだ。 今日は珍しくファッションのお話し。 日本のこの夏はどんなドレスが主流ですか? こっちはもう、まぶしいようなパステルカラーばっかり。 私の大好きなピンクとライラック系、すがすがしいブルー系がいっぱい。昼間っからじゃんじゃんスパンコールやラメを着てしまうらしい。光物のついたデイライト用の服もウインドーに、いっぱいだ。なんだか、舞台衣装みたいだな、と思って手に取ると、頼りないくらいに薄い。もう、ランジェリーも顔負け、というくらいに薄い。フロントだけで背中はナンにも布がない、というようなブラウスの山。ほそーーーい紐で後ろにゆわくだけ。 日本でもこんなの、本当に着るだろうか。うちのインストラクター達ににお土産に何か買ってあげたいと思っているのだけど失敗しそうだ。 えー!?こんなの着れない−!と言われるか、まあ、ちょうど良かったと言われるか....。前者だろうな、まず。 よし!!そうと分かったら絶対これだ!きゃー!!なんですかぁ、これぇ、て言われて楽しいかも。え!?何?だめなのぉ?ととぼけてみようっと。 ヨーロッパ全体で流行っているから日本でも、と踏んでいるととんでもなかったりする。何しろ日本は電車に乗るからどうしても地味なのだ。こんなに薄くって布が小さくって、どこもどこも肌がいっぱい出ているものをみんなに着られたりしたら、日本の紳士達と言えどもかなわないですよね。 こう書いている今も、左の肩に刺青なんかしているのだ、私は。 ねえ、ママァ....かっこいいから....ブリニィ・スピアーズみたく....やったげるね....というのをまともに聞いていないで、適当に生返事なんかしていて仕事に専心していたら、銀に赤い縁取りのカンタン刺青をされてしまっていたのだ。 子供が傍にまつわりついているのは、よくある事なので意識もしないで、大切な打ち合わせに出かけたら、銀色のヒゲの生真面目そうな老紳士の目が、ピタリと私の肩に吸い寄せられた。 「?」 と思ってそうっと見てみると、見た事もないような銀のハート刺青が燦然と輝いていたのだ! 「あーうー」、スペイン語のボキャブラリーが、一挙に蒸発してしまいましたよ。
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