●2002年05月31日(金)
カデイス..アレグリアスの本場
昨日はあのフラメンコの曲で名高いアレグリリアスの発祥地、カデイス県に新体操と舞踊のシンポジウムがあって出かけました。 こちらに留学中のバレリーナを楽しい道連れにして参加。 セビリアからカデイスまで車で一時間強です。 私って、こんな僅かの間もじっと座っていられなくて色んな姿勢に取り直したり柔軟しちゃったりして片時もじっとしていないらしい。 高速の料金所で係員が目を丸くしていたって後で連れに揶揄されてしまいました。そう言えばいっつも何かやっていると言われる。家でも踊ってばかりいるって子供があきれるし、考えて見ると習い性になってしまってます。キッチンでもプリエしたりパルマでびしばしなんか考えているかも知れない。 みんなもこれ、おやんなさい。時間がないとお嘆きの方は会社でもわかりにくい、見破られにくいエクササイズを是非工夫してみて。私がよくやる座っている時の腹筋なんていいかもしれないです。机の中で脚を90度で保っていたって誰にもわからないし。PCたたいていたってできる。退社までに体作りが終わっているメニュー。 ところでカディス。昨日は晴れていたけれど暑くなく、快い海風のために海辺は寝そべっていてもじりじり焼かれるような熱さはなかったです。 実はちょっと寝そべったのです。お仕事ちゃんと終わってからね。何しろ夜の九時過ぎでもまだ日が高いですから。 海にも入ってしまった。ものすごくきれいな海岸線がどこまでも続いていて人がほとんどいないんですもの。黙って素通りはできない。 南スペインのいいところは、特にセビージャは海まで一時間くらいでいつでも行けること。そしてどこの海岸も人がいない。ポルトガルも近い。車ですぐに思い立てば期待がかなえられる。渋滞もないから午後に思いついてさっと海で楽しんでまたさっと帰れます。地中海も大西洋も思いのまま。 カディスの県立体育館は大変に設備が整っていて、海の目の前に建っています。どうもこういうものに関してはセビージャよりカディスの方が熱心な気がします。新体操も熱心なようだし。選手達は一応バレエ・トレーニングをみんなこなすのね。これはスケートもそうだし、とにかくバレエというのはどの分野にも浸透している。けれど選手と舞踊家の違いはやっぱりあっちの練習のが苛烈な気がする。芸の優劣ではないですよ。それは別の問題ですから。 新体操はまた、色んな小道具を駆使するからこういうものの個別の練習もしないといけないし、とにかく時間が長いですね。みんなよく頑張ってます。 なんにつけてもきちんとやろうとするとものすごい時間が必要ですよね。 かけようと思えば一日でも足りない。 モーリス・ベジャールのところのソロダンサーが言っていたけれど、普段のレッスンの他にジムで二時間くらい鍛えるって。 そうやって一日訓練し尽くした後で、リラクゼーションとしてのマシントレーニングをするっていうのが科学的らしい。昔、見たことがあるのだけど、拷問の器械みたいに脚から弓なりに吊り下げられるんです。 でも、あれ、是非私も欲しくって。 そうして一日レッスンしたらこうもりみたいにぶら下がっていたいな、て。 家族はドアを開けるなり驚く! 楽しい....!!!
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