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2006年05月のセビリア発信・つれづれ草
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●2006年05月31日(水)

スポーツの世界


踊り子というのは 体育会系の子女よりずっとなよついてるんだな、とつくづく思う。

うちの水泳娘は、ここ近年幼い頃の面影などまったく留めない
体育会の申し子みたいなおねーーさんになってしまった。

猛者連中にもまれて育つとこうなるのかと 溜息が出る。

水泳のここ一番という大事な選手権になると
選手同士で小競り合いが起こる。

サッカーで殴り合いになるように
水泳でも殴り合いの喧嘩がそこいらで年中起こるのだそうだ。

聞いているだけで 気が遠くなるが
ちょっとやそっとの仲裁が入っても止まらないのだそうだ。
さすがに荒っぽいわぁ....と怖がっていたら
最近、娘が元気がない。


今週末の試合で、マラガの猛者連中が五人だか六人で
うちの娘を袋叩きにしようという計画があるんだそうだ。

選手の資格として 殴り合いになったり、挑発に乗ると
即、出場失格になる。

選手権出場の権利を剥奪されてしまうから絶対にびんたされようと 足掛けで転ばされようと、手出しができないのだという。

これをいいことに相手のチームでは、あのセビージャの選手、やっちまえということらしい。挑発に乗れば失格になるし、乗らなければみんなで
リンチにかけてしまおうというのだ。
この手出しする連中は、大事な試合には出れない実力のない子達なんだそうだ。だから剥奪されるものがそもそもない。
喧嘩のし放題。

「人気の無いところに行かないのよ
みんなとくっついてなさい!!」
「駄目なのよ、ママ。みんなと居ても
私をかばうとみんなも失格になってしまうから助けられないのよ」と言う。

そんなぁ...思わず血相が変わってしまう私です。

白昼堂々と、これから出番で水泳帽なんかかぶって備えている時にいきなり襲うのだそうだ。

襲うってどんな風に?
ちっとも想像も出来ない私に
こんな風よ、と真似してみせる。
ああ...なるほど、それでは防げない...

冗談はやめて欲しい
手塩にかけて育てた大事な娘に指1本触れてみろ
半殺しにしてやるぞ!!!
と、思うのだが さぁて、どうやって半殺しにしたものかと
難しい....

観客席を飛び越えて 筋肉の見本みたいなふてぶてしい大きな女の子達を どうやって私が半殺しにしたらいいのかしらん。
昔ハードルやったけど、鮮やかにプールサイドまで飛び越えて行けるだろうか....

なんとまぁ、女だてらに とんでもないですよね
焼きを入れてやるって本気なのかなぁ
目の前で見たら 黙っていられるかしら

日本行きを目前に骨折数箇所....なんてねぇ

●2006年05月25日(木)

愛情の病理学


病理学関係の研究に従事している女性と 知り合いになった。
まるで畑が違う人だから出会うチャンスも無いはずなのだけれど
思いがけないところで知り合ったのだ。

私達は 何気ない会話の糸口からとても気の合う展開に驚いた。
静謐な美しさが印象的なJuliaというこの女性は
セビージャの人ではない。
寒い地方の人と私は良く気が会う。

二回目に会ったのは、私の車が停まっている
ほんの数百メートル先が彼女の家だった偶然からだ。

あらまあ、ということで遅い朝食に呼ばれた。
彼女は徹夜の病院勤務明けだった。

私の10年先を歩いているようなこの人の三人の子供は既に大人で、次々に独立してみんな外国に行ってしまっている。

最後に残っている娘は 大学生でこの秋からフランスに行ってしまうのだという。

「小さいホテルでも経営できないかなと思っているの」
「あなたが?」
「ええ。できないかしら?」

大名家のお姫様に 観光ガイドになれないかしらと言われたように驚く。
およそ宿屋の女将が務まるような そういう商売っ気のある種類の人には見えないのだ。

「不動産屋なんかどうかしら?」
「家を売り買いするの?」
「ええ、今の仕事はやめてしまうわ。何か別のことがしたいの」

とても知的な彼女は、高級な店構えの薬局のブースの中とか
白衣のひしめく廊下ですれ違うか、豪奢な劇場でクラシックの音楽会で出会う人にしか見えない。
我がままなお客をあしらえる人とは人種が違うと思うのだ。

「この家がとても広くなってしまうのよ。耐えられないわ」
ポツンとつぶやく目元は 本当に優しい 感じのいい女性だ。

よくは分からないけれど三階建ての大きな家は
ざっと廊下からでも10くらいの寝室が見える。
ここにエンジニアの無口なご主人と二人きりというのは...

「フリア、この家を売ってしまってはどう?不動産屋になるより
簡単かもしれないわよ。そうして小さい快適なアパートを買ってはどう?」

「みんな新しい、何もかも新鮮な家?」
「ええ、そう。明るい楽しい色の壁。輝くバスルーム
何の思い出もない あっけらかんとした ちょっと安っぽい住まい」

「いいわねぇ....!!」

この会話の後の週に フリアの家の前を通り過ぎたら
セールの看板が出ていた。

沢山の思い出
囲まれて生きるより、どこかにしまってやり直す方がいい。

何と私達は沢山の別離と愛情に心引き裂かれることか!
子供を愛する傍から 別れの算段をしつつ暮さないといけないのだな、と私は又一つ学ぶ。

胸に苦しい学びだ。

●2006年05月23日(火)

映画会


先日こちらに来た生徒が
入門や新規初級生には私のグワヒーラスを見たことがない人達がどっさりいると言っていた。

あの、「鏡の向こうに」はついこの間の作品の気がしているのだがそれも見ていないという。
あの人もあの人も あの頃まだ入会していないのです、と言われて驚いてしまった。なるほど....

色々な流儀がある舞踊のそのスタイルを指摘しながら
どうやってフラメンコ的な踊りをするのか注意を喚起する
クラスというのがあってもいいなと思った。
私がやって見せていると みとれてよく頭に入らないらしい。
みんなで医学の講義みたいに
巻き戻してここが!!!と言うと ははぁん、と分かるかもしれない。

そういう映画会を6/17土曜日アレグリアスの後に
私は同席できないのだけれどとにかく見ておいて
お話は後でね、というのをアレグリアスでまず実行したい。
クラスが終わるのが12:45なので一時半までそのまま
復習してもらって1:30−2:30ビデオで踊りを見てもらう。ああーーーああやってやるのかぁと思ってお帰りいただき
翌日にクラスで少し講釈したい。

この日は午後の部にセビジャーナス出演組が横浜と表参道がやって来ますが、私はこれには又秋葉に戻ってきて
ヘアメイクの後にSEVILLANASのビデオなど
ちょつとみんなで見て、なるほどーーーーと分かってもらって
帰っていただこうかと思っています。入門生のsevillanasの総プログラムと言う感じで五時間くらいまとめて時間を割いています。大いに評価してください。横浜表参道生です。
あまりご縁が無いのでこの後にご一緒にお食事でも...
付近のお店を確保しておかないといけないですよ
秋葉はこれが難点です。土曜が厳しいです

土曜日は昼の部と夜の部でビデオで少し勉強しましょう!です。

鷺沼金曜日の晩に8−9:30くらい
是非何か見ましょう

6/24の土曜は過去の発表会ビデオを公開する予定です
エルフラメンコでどんな感じに踊るのか研究してみてください。
主にセビジャーナスとアレグリアスです

その後に私のお勧めビデオを多分抜粋で

最終の日曜日に「鏡の向こうに」を公開します。
発表会に関係なく、希望者は参加してください。
............
唐突ですが、
舞踊研究会では、色々な寄付も行っています。
困難を伴う大学修学生に僅かながら毎年寄付をしていますが
今年から日本盲導犬協会に協力を申し出ています。
ここには私が個人的に寄付をしていきますが
その他に、このような上映会には僅かなお金をいただき、
目の見えない方に一匹でも多くの盲導犬を送れるように
寄付したいと思っています。

http://www.moudouken.net/donation/index.html

全国で約7,800人の視覚に障害のある方々が、盲導犬を希望しているのに対し、街で活躍する盲導犬の数は、957頭(平成17年3月31日現在)です

ということで本当に辛いのです。
突然なんですけれど、私はよくもしも目が見えなかったら、
ということを考えます。いたたまれない思いに
何か自分にできないかな、と思い続けているのですが
こちらの協会にお役に立てたらと思っていました。
今回、お返事いただけまして 各教室に募金箱が設置されますが
皆さんも あの利口なラブラドール犬をいっ匹でも多く
盲人の方に送って差上げられるように
時々、そういうことも考えてくださると嬉しいです。

7000匹くらいさっさと差上げたいですが....
もう奴隷のように働いても駄目でしようかねぇ...

又、先生がこんな...と思う向きもあるかと思いますが
私なりに色々と辛い気持ちを抱えています。
人に宣伝するようなことではないので黙っていろいろしてきましたが この辺りで一人でも賛同があれば嬉しいと思います。
よろしく

●2006年05月22日(月)

ある入門生が 退会の意思表示とともに
クラスの進め方がザツだと批判しました。
私に送られたのではないのですが、
たまたまそのメールを真っ先に見ました。

お稽古事が一般的になってから
裾野が広がった分だけ、習う人の心得違いも多くなりました。
何を指して「丁寧」と呼ぶかは意見が分かれます。
私の言いたい所が分かりにくければ
もっと心を砕いて説明してもいいです。

踊り込みに入っている人は、入りたての新人のようには
もう世話は焼きませんが、それはこれからずっとそうだというわけではありません。
始終かまわれているというのはいい状態でもないのです。しばらく放っておかれる時間というのがあって当然です。

ご本人のメールはフェアーではないのでここで公開しません。
ですが、私のお返事はここで公開します。
なぜなら、物を習うというのはどういうことなのかを
知って欲しいからです。
少なくとも、私はこういう考えで全てのクラスをスーパーバイズしています。


以下、中略、個人名笹岡さん以外排除
....................

メール拝見しました。
あなたは、アカデミーに入られて何年ですか?
笹岡さんはただ今こちらに留学していますが
昨日も私に叱られてぼろぼろ涙をこぼして稽古していました。
この人はバレエも、フラメンコも10年では済まないはずです
それでいて、この辛さです
踊りというのは あなたが言うように簡単に上達するものではありません。
いつまでたっても情けない....が普通です。
笹岡さんでも いつも情けなさに辛がっているくらいです。

舞踊の基本的習得の常識は「模倣」です
習う人が必至で模倣するのが正しいあり方です
真似に継ぐ真似です。
真似に真似を重ねて その真似のために血を吐くような思いを重ねた時に
ただの猿真似ではなくなります。それを熟練と言います。

苦しむ事でセンスも胆力も磨かれます。
苦しみの無いところに上達は決して生まれません。
先生が歩み寄ってきて幼稚園のように教えません。
いいですか、胆力です。
これが無い人は踊れません。
精神の輝くような力です
これは持って生まれないといけませんが
同時に自分で養い育てるものです。
人に育ててもらうのではありません。

うちでは 相手が素人ですから 舞踊の根本を曲げて
丁寧に甘やかして教えます。

ですが、本格的な稽古を正しく教えろというのでしたら
世界の舞踊の本物の稽古は 大勢のプロなり高級なアマなりが必死でついて行くのが
まったく正しい、本来あるべき稽古です。

先生は短い時間にできるだけ多くを教えるために
決して個人に歩み寄ってアドバイスだの
手取り足取りだのしません。

何がどう違うのかが自分の知性とカンで分からない人は 
もうそれだけで精神の集中が足りないと思われてしまいます。
実際にそうですし、プロにはなれないです。

世界屈指の舞踊家のレッスンに出ますと
少しでも取り方が遅かったりすると露骨に嫌な顔をされます。
人間の屑だと思っている顔です。
非常に冷酷です。
私でさえ深く傷つきます
モダンダンスの権威と言う人のレッスンで私は生きているのが辛いくらいの気持ちになりましたよ。
無視されてしまったのです。フラメンコの癖が出るしね。

モーリスベジャールは 
稽古でたった一度の振り付けを取れない団員は
稽古場の真ん中でゴミのように捨ててしまうそうです。

この感じのことはプロのレッスンでは年中起こります。
フラメンコでも一度で取るものですよ。スペインでは。
日本人慣れしたスペイン人でなければ、
こちらの稽古も一回でお終いです。

舞踊というのは そういう厳しさの中で
舞台の恐ろしさに勝ち抜く冷静で精神の強靭な
肢体も肝も抜群の人間を鍛え上げます。
こういう人だけが舞台に立つ資格を与えられます。
そうでなければ、客席に座る権利しかありません。

素人相手のレッスンでは
口では本格的、本物志向と言いながら
実は本来の厳しさで臨めばたちまち全員が落伍してしまいかねません。
ですから あなたが下でおつしゃっている あなたが理想とされる稽古は
大甘に甘やかした お客様相手のレッスンと思います。

呉服屋、三越のブランドコーナー、美容院のクライアントとして受ける待遇です。

私はきつめの稽古です。
なぜなら そんなに至れり尽くせりの環境から 
人の感動を呼ぶような
精神の研ぎ澄まされた踊り手は育たないからです。
ダンスの本道から言ったら邪道になります。

生徒はクライアントではありません。

求道者は、たとえそれが週に一二回であっても、求道者としての節度とストイズムがなくてはなりません。プロがコンクジュースならアマチュアは五倍薄めのカルピス
かもしれませんが、薄くても本道と同じ質であるべきです。
分かりますか?
刺身醤油でなければ せめて薄口醤油です。


股関節が何なのか分からなければ
解剖学の本を見れば一目瞭然です。
これだけネットが発達していて 分からないわけがありません。
体得できないというのであれば、当然です
ダンスを始めて二年?三年?
湧き上がるような天才を持って生まれた人でない限り
週に一度や三度のレッスンでこれが「体得」できるバレリーナは世界に一人といません。

踊りは説明ではないのですよ。
やっているのを見て、即座に自分の頭が回転して分析するのです。
離乳食にしてスプーンでもらっても仕方無いのです。
自分で咀嚼(そしゃく)することができなければ 
塗り絵を描いている幼児と同じだからです。

セビジャーナスがやっと仕上がった生徒にはもうあまり手をかけないで
何回でも踊らせるというのは私の方針です。
見てもらわないでいいのです。見るなと言っています

セビジヤーナスと言う踊りは、フラメンコと同じで最後には自分の持ち味を調味しないといけない踊りだからです。
自分で踊り込んで仕上げて行きます。

家でやれと言っても まず絶対にやる人はいません。
ですからどんなに上等のオーディオが家にあっても稽古で踊り込むのに勝るわけがありません。

あなたの意見は 正直に言わせていただくと 一つも論理に叶っていません。
物を習う事の本質が分かっていないです。
そういう意味では非常にカンの悪い人だと思います。
ただ、どんなにカンが悪かったとしても 性格が素直な場合は それを誰のせいにもしないで黙々と練習するものです。
ただし、
資質に恵まれて生まれるか 生まれなかったか、は本当に幸福になるためには
大した違いではありません。
物事を明るく楽天的に解釈して 謙虚に精進しようとする人の道はどんなにのろくても幸福な色に満ちていて、そうして最後には なかなかのものになれるものです。

>表のリズムをたたいて、途中から裏に入る、というものがありますが
これはクラシックで言うシンコペーション、フラメンコではコントラティエンポという非常に高度なリズムの裏打ちです。
こんなものを初期の段階で教えてくれるところは日本に一つもないですよ
それだけは断言できます。
かつ、フラメンコの技術の焦点はここにありますから
早くからレッスンしてくれるのは非常に良心的です。

以上は、あなたが舞踊の才能と精神に恵まれないために持つ不満だと私が解釈して進めた話です。この解釈が唯一間違っている可能性は
あなたと言う人が全く逆で 非常に才能に恵まれてリズム感良く、舞踊の才能に富んでいる場合は、うちのインストラクターではことごとく不満で 納得が行かなくて当然かもしれません。
その場合は、私はあなたの前に深く頭を垂れて
向こう一年間の集中レッスンの全コースを無料で受講していただくことでお許しいただきたいです。


きつめのお返事になりましたが
一回目は頭に血が上っても
三回は気分を変えて読んでみてください。
なぜなら熱のある辛い身で あなたという良く知らない生徒の為に
何時間も費やして これを書いているからです。

私には生徒の退会はとても辛いです。
柔軟な心になって 好きだと思うインストラクターのクラスに変えてやってみてはどうなの?誰のクラスに替わってもいいのですよ。

sevillanasの一人や二人、後からどうとでもなりますから人の迷惑なんていうのは考えずに 頑張ってご覧なさい。私がなんとでもしてあげますから。

思うに 緊張のあまり ヒステリーになっているのではない?
ヒステリーってきいきい叫ぶのと 内向するのとがあるのよ。
たかがSevillanasくらいで緊張しないのよ。あんなもの三分半でお終いですよ。

このままフラメンコの楽しさを知らないで人生違う展開に行くなんてつまらないと思いますよ。いかが?




●2006年05月21日(日)

アルカラのフェスティバル

へスース・アギレーラが今夜地元のアルカラで踊る。
招待されているのだけれど ついに行けそうに無い。

笹岡さんを連れて行こうと思っていたのだけれど
酷い風邪引きで車を運転して行けそうにないのだ。
へスースに電話してあげるから一人で行ってくる?と
水を向けたけれど 積極的な彼女にしては珍しく
尻込みなのだ。
ああ、アルカラを見ないで帰ってしまう!

いつもこの冬から突然夏になる季節に元気で過ごせない。

数日前から40度を超える夏になってしまった。
この差が凄いのだ。
どんなに用心しても風邪を引いてこじらせる。

冬が終わるのを待ちわびていた春の服達は出番も無いまま
クローゼットに吊られっぱなしだ。

アルカラ・デ・グワダイラ
ソレア・デ・アルカラで名高い
ホアキン・デラ・パウラという名歌手の出身地だ。
拙著ご参考あれ。

セビージャに来たら何を置いても
アルカラとカルモーナを見に行かないといけない。
(けれどもみんな何を置いてもお買い物だ。涙)

素晴らしい景勝の地だけれどそれだけではない。
この大地のうねりを見るとフラメンコのルーツが
何となく体現できるのだ。
ああそうか、こういう大地からフラメンコは這い上がって来るんだ!と。
すると何かが自分の中で音を立てて変わるのだ。

素晴らしいアルカラには 街の角々にアカデミアがある。
物凄く上手い踊り手がよく出てくる。
へスースもその一人だ。

カルモーナのスペインらしさ
素晴らしさと言ったらない。
古城の裾野に一面のひまわりが咲く。

その風情は美しいけれど 不思議と陽気ではない。
何か心に染み入るような切々とした美しさが
いかにも芸術家の何かを刺激する。

何年傍にいても 私の体感した全てを生徒に
伝えきることが出来ない。

その歯がゆさに溜息が出る
伝承っていうのはこういうものなのかも知れない。

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