●2009年05月29日(金)
海外に出ると.... 長年親しくお付き合いしている ある新聞社のデスクと 先日お電話でお話しした。 ご主人が出て 「なんか右寄りなんだって?今度一緒に靖国神社に行こうよ」 と言われてしまった。笑 私が右か左かと言うとごくごく普通の真ん中だと思うのだけれど 日本人は自身が多分に反日だから国家としては左寄りなので 私達のような国思いのナショナリストを見ると右だと感じるのかしらと興味深かった。 奥さんが電話口に出てーこの方がただの奥さんではなくて かつて有力新聞の論説委員も勤めていらしたー 「ねぇ どうしてなのかしら。友繁さんみたいに外国に出て活躍した女の人っていうのはみんな保守なんだけど。何故そうなのかしらね」なんて言う。 すかさず 「それは国境越えた途端に 本当の日本人になりますからね」 と答えたけれど どこまで理解してもらえたか疑問だ。 私はこんなに知性豊かな人でも 分からないのかなとちょっと驚くのだ。日本の中にいると情報の最前線みたいな所にいても こういう意見を持つのかな、と不思議だ。 サンケイは気をつけないといけない、「正論」なんか読んではいけないと言う。へええ-----、堕落している日本の新聞の中で唯一少しまともだと思うのに そして別にナショナリストという観点から見れば サンケイでも足りないと思うくらいだ。 西尾幹二さん駄目、櫻井よしこさんも、うーーーーん、と言って渋る。そうなの!? 私はこの人達の意見は至極真っ当で 櫻井よしこさんなんかは実に抑制の利いた筆で不甲斐ない政府を根気良く説得していると感心してしまうのだけど。これでも うーーーん だろうか。 もう10年は前から今日の日本の諸問題を何度も何度も警告している。読んで見ると著者のやむにやまれぬ心情が察せられて辛くなるくらいだ。10年経ってもあいも変わらない腰抜け外交で どんなに無念な気持ちがするだろうかと こういう言論人の気持ちが思いやられる。 私の敬愛する上記の女性でも あれほど真っ当な言論を展開している櫻井さんを認めるということがない。 こんなんでは 日本は国民間で意見が四分五裂になって まとまらずに墓穴なんではないだろうかと心配だ。 最近気が着いたことなのだけれど、年配の人達が正確に日本をわかっているかというとそうでもないのだ。戦中戦後に青春を謳歌した私の母のような年代ほど 戦争を分かっていない。 戦後の策謀に満ちた占領軍が何をして洗脳して行ったか 洗脳された方だから 分かっていないところが随分ある。 母と話し始めると私は決まって驚くのだ。 だから今の六十台、七十台の訳の分かったそうな老人達も 戦後の占領政策の放射能をたっぷり浴びてしまっているので 実は一番始末が悪かったりする。 この点、若い人達のがずっとまともな国家観を持っていたりする。 「戦後」は、実はまだ続いているのだ。 日本がまともな国になるのは まだこれからだ。 戦前のような堅実な感覚を取り戻すのは あと何年かかるだろうか...間に合うかな。
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