●2004年07月09日(金)
前の日のつれづれを読んで愕然。 おお、七夕の星を見るのを忘れてしまった。何て事だ。 1日があっという間に過ぎてしまう。 やれていない事だらけで翌日が来る。 夕べ片付いていない仕事の案を練っていたら朝の4時になっていてあわてて目をぎゅっとつぶる。 これからギタリストと作曲の打ち合わせに行く。 午後には録音の仕事があって、間には新体操の振り付けと 自分の稽古があって、また貯まった雑用が出来ない。 年内に又引越しだ。 ジプシーも舌を巻く引越し歴だ。 思っている事が何もかもすっきりとみんなやれたら、どんなにか幸福かと思う。ただし、こういう思いに任せない、辛い気持ちの底には不思議と何か明るい希望がいつもあるのだ。 最近、いつも自分がなりたいと思っていたような芸風の踊り手に、やっとなれたと言う気がしている。 今年は本当に正念場で、真剣に取り組んで行きたいな、と思う。 マルティンに電話して徹底的に稽古しないと。 夏目漱石が言う。 芸術家は最後には一人の理解者もないような境地に行ってしまう、孤独な職業人なのだと。修行自体が既に孤独だし、登れば登るほど、外界の人から遠くなるのだから当然にもっと孤独になるのだそうだ。 何度も読み返して再評価される文学でこれなのだから、限りある肉体が命の踊り手は、もっと厳しいかもしれない。 まだ一度も踊っていない曲が一つある。 この、感動を与えることが絶対に難しい、どんなにしても盛り上がらない、冷たい、効果の少ない曲に今年は挑戦しなくては。 フラメンコを習い始めた年から30年だ。 もうやらないといけない。
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