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2009年07月のセビリア発信・つれづれ草
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●2009年07月30日(木)

雰囲気で、ということ

自民党が人気を下落させ続けているらしいけれど
昔も今もマスコミが勝たせたい政党に肩入れして絶対にそこの恥部は書かない、相手の事はなんでも書き続けるというスタンスが露骨に表れているのが今度の民主党をマスコミ挙げての応援だ。

10幾つの法案がみんな廃案になったと聞いて愕然としている。
日本が抱える癌の日教組問題、不審船の検査など 出てくるのが遅すぎるくらいにまともな 大切な大切な法案が みんな握りつぶされたって聞いて これでもみんな政権交代をしたいのだろうかと
悲しい。

政権交代をしたら日本が良くなる様な雰囲気、感じで投票する人が90%以上居るって聞いて本当に失望している。

昔、連立で社会党だったかが一時期政権を取って あの今なお日本を苦しめる「村山談話」が生まれた。この談話を理由に韓国や中国などから賠償だ、ODAだと巻き上げられ続ける日本の苦難が今なお続いている。ほんの一瞬の政権交代でこれだけ日本が苦しんで未だも是正できないでいる。

鳩山さんになったら それは大変なことになる。
この政党の母体が日本を悪くし続けてきた日教組や自治労などなどなのだから 政府として絶対に何も機能しなくなってしまう。
どうしてこんな明々白々のことがわからないだろうかと
私は断腸の思いで暮らしています。

それは自民党は内部の抗争が外に漏れてしまっているけれど
日本を売り渡すことだけはしないですよ
ここが違うんです。

どうかこのブログに来て下さる方はせめて それを見て判断して下さいませ。
ウイグルで起こっていることは明日の日本です。
日本の水源地に中国の買収の手が延びていると言います
こういうことを阻止する緊急の法案が次々と民主の反対で潰れました。国家の危機なのです。
どうして 潰すのか考えたら明白だと思うのですが日本の国民は考えない民族になってしまったのでしょうか。

とても辛い 無力な気持ちで、在外選挙証を待っている私です。

せめてこの討論、数分なので見てみてくださいませ
http://www.youtube.com/watch?v=7SNJpMSzz1Y&NR=1


●2009年07月22日(水)

バレエ・ダンサー


今日は すっかり寝過ごしてしまって クラスにあわや間に合うか、というギリギリ。慌てて娘に朝食をさせて飛び出すけれども
外はあいにくの雨。
この誇りっぽくて ただでさえ不潔なニューヨークの街に
雨なんか降ると 本当に気鬱になりそう。
やれやれと思いつつ、ビエルスキー先生のクラスへ。
朝のプロクラスです。

娘のタマーラにはハードルが高すぎると遠慮していたのだけれど
バレエ団の高度なテクニシャンばかりのクラスのが本人が楽しいみたいなのと、よく頑張ってついて行くので これが一番いいと判断した次第です。

午前の一番のクラスには夕べ劇場で踊っていたスターダンサーが来るというので 半信半疑で行ってみると 中々壮観でした。

ただ者ではない 物凄いジャンプと切れの男性達が沢山いますし
こういう人達は回転もすきっと五回も七回もやってしまう。
情熱とテクニックが最高に素晴らしい。
本当に昨日は白鳥湖の王子様だったのかなというくらいに高い。

私はタマーラのクラスはほとんどみんな見ているのだけれど
プロクラスの飛び切りのに入れてからは 見学が観劇以上に楽しいし勉強になるのです。
ものすごく面白い。
バリエーションも結構難しくって自分があの中に居たら覚えられるだろうかと自信が無いものがわんさと出て来る。
これは良い経験になると 心から嬉しくなる。

そて、今日は凄いダンサーがいっぱい居る中で
私の居た位置に最も近いところでレッスンしている人が気になって仕方無い。

いでたちからして これはダンサーだな、
研究生ではないとすぐに分かる。
次に年齢が少し行っているから引退ダンサーかと見当をつけてみる。

いろいろしているのを見ていると どうも派手さが無いけれど
何を意図して 深く考えながらエクササイズしているかが手に取るように私には見てとれるのだ。

ロンデジャンの時に筋肉を伸ばしつつアンデオールを丁寧に刻む様は内部の全てを感じながらやっているのが 感動的に伝わって来る。
うーーーーーむーーーーこれは大したバレエの知識に裏打ちされた人だなと思った。

気になって つい目がこの人ばかり追ってしまう。
ちなみに我が娘のタマーラは この方のすぐ後ろで一緒になって踊っていました。交互に二人を見て一時間半。

さて、稽古が終わってから さっきのダンサーと親しく話していた男性が私のすぐ傍で次のレッスンを見学していたので 目が合った瞬間、思わず聞いて見た。
「さっきあなたがお話していた あの男性はどなた?アーティストなのでしょう?」
すると ああそうですよ、彼はABTのプリンシパルですと言う
名前を聞いてみたけれど ちょっと聞き取れなかった。

やっぱりねえ...と思いつつ この男性もジョフリーバレエのカンパニーに居たとかいう話に入って、ついでにタマーラに色々助言をしていただいたりして楽しい一時を過ごした。

スペインに入らしたときは是非、というようなお話しになって
お名前やらメールアドレスの交換の際に、ついでにさっきのABTの方のお名前も書いてとお願いした。

そ、
そうしたらVladimir Malakhov と書くじゃないですか!!

マ、マラホフ!!??ウラジミール・マラホフなんですか?あの人?

ザワーーーーーっと鳥肌になってしまう私。

「そうですよ、サインお願いしてみたらどう?思い出に。娘さん一緒にクラスやっていたんだから。色んな技術的な相談もしてみたらいいよ すごく親切でいい人だよ彼は」と言うではないですか!

ちょうど着替えて出てきたマラホフとばったり出くわしたので
サインをお願いしようと思ったら クラス時間表の余白しか白い紙が無いって....ん、もう どうしてこう用意が悪いかしら。

タマーラだね、うんうんとうなづいてサインしていただいて
写真まで撮ってしまいました。

マラーホフの隣で同じレッスンをするなんて!

これだけでも ニューヨークに来た価値はありましたね。

ずうっと 目の前一メートルでお稽古見てしまった私です。

羽のように軽い彼のジャンプでした。
筋肉の使い方のいちいちに感心して見入ったのは当然でしたね。

素晴らしかったです  
嬉しかった...本当に感動の一日でした。
何回思い出しても そのたびに鳥肌になってしまう一日でした。

●2009年07月21日(火)

日本が消える日

私は一切の政治ポリシーと無縁の人間です。
特別な団体にも政治家にも肩入れする理由が一つもなく、
成人式の後に二回投票したのが最後、スペイン在住のために以降一票も投票することもなく、日本の外でフラメンコばかり踊って人生、過ぎて行きました。

そういう私のような者の目にもどうもおかしいと気づくほどに日本のテレビと新聞がひどくいびつに、日本の歴史をおとしめる方向に向かい出して何年かが経ちました。

もとより興味のなかった国会が 酷すぎると思うようになって
そうして河野談話、村山談話、慰安婦問題、朝鮮総連のガサ入れとその立ち消えて徹底しなかったおかしい経過、
これ等を追ううちに どうもこれは政治家が日本の歴史を知らないでやたら謝っているんじゃないかと遅まきながら気づきました。
そんな馬鹿な!!!

慰安婦=あんなに泣き叫ぶんだから何か有ったんだろうと思いつつ徹底的に読み漁りましたし、法学博士、弁護士、それから歴史家の諸先生方にお手紙したり、国際電話をかけて質問し、だんだんと証拠も検証も詳細された物が見つかり、これは虚偽と判明しました。韓国は慰安婦が有ったという証拠が出せません。伝聞だけが根拠なのです。

さぁ、ここからです。

数に間違いが有るというのではなくて 日本を締め上げるための外交カードとしてあれらの国が使っているのだと知ってから、幕末に戻って朝鮮史、中国史を総ざらいしました。
驚くことばかりでしたよ。

どんどん真実が目の前に展開されて行き、私はとても驚いたのです。自分が親から聞き、教師に叩き込まれた歴史観がまるで真実と違うことに。

同時期の外国人の書いたその当時の歴史も読みました。
日本人のいう事ばかりでは信じられないと思って。

益々 自分が刷り込まれていた「日本の侵略」というのが全く嘘だと知ります。
とても驚いたのです。自分よりずっと知識のあるはずの政治家や歴史家や国学者や法律家が自国を誤るということがあるだろうかと。
結論として あるんですね、様々な利害がからむと有り得るのです。

それから東京裁判の議事録に飛びます
南京虐殺の検証本だけでも五冊。

そうして次々と解明してみれば ここに国を誤った根本が、マッカーサーによる、戦争にかかった年月の二倍を費やして日本に敷かれた嗜虐史観というものの正体が見えました。

これは 原爆のように私達を蝕み、知識人さえもこれに汚染されて今日の謝罪と贖罪に終始するような私達の国が出来たのだと分かります。

これが特に私がスペインに渡った80年から
日本は過酷に嗜虐の谷に転落して行くんですね。周辺の特定国が居丈高になるのもこの年からです。

日本への侵略、領海、領土侵犯が目に見えて大胆になって行くのもこの頃からです。日本は過去にあったとされる本当は無かったことでがんじがらめで取られるままになっている。

総理大臣は動かない。政治家は媚びるような外交ばかりして侵犯されるままになっている。

一体これはどういう了見なのかと驚いて どんどん歴史を勉強して行くと ついに彼らの無知に行きつくのです。
つまり勉強していない
言いがかりを鵜呑みにして何兆円でも出す。この構図がしっかり浮かび上がりました。

私は個人的には民主党に何の恨みもないのですが
この支持母体は自治労、日教組、そうして陰に民団、朝鮮総連の太いパイプが見え隠れします。

けれども新聞は民主党に都合の悪いことは一切報道しないで麻生さんだけを叩く。自民党内部にも加藤紘一、中川秀直などという媚中韓のまるで日本の国会議員では無いような人達がいて、麻生さんを叩く。自分のほうがよっぽど叩けば誇りの出る身で。

なんていうか 日本のマスコミは 自分達の報道で政治を、次期政権を決定するような傲慢と慣例が出来上がってしまっているのではないかと恐れます。

戦中、戦後、日本の新聞がいかに民衆を誤ってきたか 知るのにそれほど難しくはありません。

毎日新聞が嘘を書きたててこれだけが唯一の根拠になって 二人の将校が南京で処刑されています。

世に名高い「百人切り裁判」(注釈下段)です。

朝日新聞の偏向も凄まじいです。これと同系列のテレビはもとより、スポンサーの創価学会、民主党の支持母体の各種団体のご機嫌取りの記事の数々。これが国民を誤って 今回の民主党の勝利に繋がりました。

どうか八月の選挙では 亡国の危機であることを忘れずに
気に入らないでしょうが 自民を応援して国をひとまずは救って欲しいです。

自民は気に入らないです。
本当に気に入らないです
でもそれでもあの民主党よりはマシなのです

なぜなら 民主党に外務大臣なんか務まらないのですよ
ミサイルが飛んできても何もコメントもしない
あれらの国に抗議する意思はないですよ。
あれらの国の出身者が支持母体に沢山いますし 議員まであちらの国の人です。

それどころか税金をどっと注ぎ込んで 根拠のないいいがかりでしかない慰安婦問題に多額の税金を使う予定でいます。
謝罪、ドケ座外交にサラなる拍車がかかります。

民主党というのはこうなると 日本の政党ではないのです
どうか 一日も早く目覚めて 皆さん投票に心を込めてくださいね。

私のいう事が信用できないのでしたら本の一つ二つも読んでいただきたいです そうしたら簡単に分かりますよ。

南京事件の捏造がどうして行われたのかと慰安婦について調べればどんなに他の事も酷いかが分かります。

民主党が政権を取ると
特定国からなだれをうって入ってくるであろうことは間違いがありません。人口侵略です。

外国人参政権があっと言う間に通ります。日本を悪くしてきた日教組が支持母体なのですから 文部科学省には元日教組の親分が大臣となります。

皆さん、今の子達がどんな教科書で間違った歴史を刷り込まれているかご存知ですか?これが更に悪くなります。
そうしたら もうこの国に誇りが持てる未来の子達は皆無になってしまいます。いざという時には日本を明け渡してしまうでしょう。

10代の頃から歴史にとても惹かれて 随分読みましたが
日本近代史はここ一年くらいで 毎日五時間は朝に夕に昼に時間を惜しみつつ捻出し、ずっと勉強し続けました。
日本の関係した戦争は あれはいかに戦争を計画し 準備し、実行した国があったかがはっきりと分かります。

軍部が台頭して統率できなくて無謀な戦争に突入したというのは
間違いです。

これはこのように私達は60年かけて刷り込まれ続けた結果に信じてしまいました。

親もそうですから聞いても無駄です。

私の周辺諸国に対する贖罪意識は 何を隠そう、私の戦後育ちの母に刷り込まれた誤った歴史認識であることに近年気づきます。

母はそのように社会から刷り込まれてしまったのでしょうが本人は認めません。

私はあの第二次世界大戦だけを取っても1400ページは読んでいるのに 母は一冊も読まずして私の意見を聞こうとしません。
相も変わらずの嗜虐史観のままです。
ここに日本という国の一般の典型を見る気がします。

人は自分の中に出来た先入観を認めるのを嫌がります。
どんなに理をもって諭されても、自分の不明を認めることは普通は出来にくく、相手を不快にさえ思うものなんだそうです
これはさる大学の教授に伺いました。ですから私の書き物も そうした一般の人には不愉快で仕方ないかもしれません。投稿を消して二度と現れないような人も過去にありましたからそれがいい例だと思います。

国家存亡の選挙になるのは この八月です。
どうか新聞テレビに惑わされることなく、賢明な判断でいつもと違う投票をしてください。本当に心からこの国の消滅を心配し
胸を痛めています。どうか一人でも多くの人に賛同していただけますようにと祈るばかりです。そうしてここに私の愚かなる一言を掲げさせていただきました。

ああ、日本 この美しい嘘のつけない誠実な人に溢れた稀有な国
どうか守って欲しいです 今こそ。


※百人切り訴訟
現在の毎日新聞の前身で当時の主要紙の一つであった東京日日新聞が、昭和12年の南京攻略戦を報じた際に、これに参加した第16師団の野田毅、向井敏明両少尉が、どちらが先に100人斬れるかを競ったとする記事を都合4回にわたり掲載した。
戦後、この時の野田、向井両名が戦犯扱いになり、南京軍事裁判に引きずり出され、無実を訴えたが処刑された。

1971(昭和46)年、今度は朝日新聞が主役となる。同社の花形記者・本多氏が執筆した連載「中国の旅」の中で、「百人斬り競争事件」を大々的に取り上げ、南京で捕虜・市民30万人が日本軍に虐殺されたとする南京大虐殺の証拠として盛んに喧伝するところとなった。

●2009年07月15日(水)

ニューヨークのスタジオ

この、スーパーで買い物するのに余りの値段の高さに
躊躇して時間がかかってしまうニューヨークで
驚くのはダンスレッスンが物価に比例して異常に安いことだ。

もっとも一クラスに運が悪ければ60人も居ることがあるけれど
みんながトイレでじゃんじゃん手拭用の紙を山のように使ったり
受付とスタジオに入ってちゃんと名前を毎回チェックする従業員などの多さから考えて 採算が取れるのだろうかと心配したりするくらいだ。
スペインと違ってシエスタの時間にも人が大勢入っていて
土日も休みではなく、いつでもどこでもびっしりしているのだけれど マンハッタンの真ん中の地代が高いスタジオでこれだけのスペースを維持しているというのは 多分よほどの愛好家か大金持ちがオーナーなのではないかと思う。
つまりビジネスを度外視してでもダンスと関わっていたいというような大昔のアマチュアとか相当のお年の元ダンサーなど。

バレエクラスにはみんなどのスタジオにもちょっと調弦が怪しいけどピアノがあり、ピアニストが常駐していてクラスをやる。

不思議な事にぴかぴかにきれいなスタジオで設備も完璧なところには何故かプロが稽古に寄り付かなくて
娘に言わせるとバーにつかまるのもおぞましいような汚いスタジオに もう掃き溜めにツルかというような世界一級のプロが稽古しに来ている。エアコンもなくてみんな息も絶え絶えになりながら 激しいコンビネーションをこなしているのだ。

同じ昨日のハワード先生がいらしていても ぴかぴかの方には来ない。何故なのかなと思う。シャワー設備など清潔に整っている方が稽古する人には有り難いと思うのに。

でもこれはスペインも同じで
昔 有名な先生の所に行くと普通の家の土間みたいなところにベニヤが敷いてあるだけで それも三枚くらい、本当に驚いたものだった。しかもこういうところに引きも切らずに大物アーティストが来ていた。
アーティストっていうのは こういうところに安堵するものなのだろうか。不思議だ。ぴかぴかしていると落ち着かないのかしら。霊感が宿らない気がするのかな。

昨日は稽古の後 痛くて疲れた足を引きずってレコード店に行ったけれど マンハッタンにはここしかないというくらいの肝いりだったにも関わらず 話題の人、マイケルジャクソンのDVDすらなかった。なんという商魂の無さ。
あるいは せちがらくってみんなネットで見てしまってもうこういうものは買わないのかしら。

とにかく世界の中心のような思い込みがあるにも関わらず
スペインより品数が少なくて なんだか質が良くない。
あと一ヶ月すると なぁんだ ここにあったのか、と驚く事態になるのだろうか。それともこのままで意外の感に打たれたままで
帰国するのだろうか。
もしもそうだとしたら スペインは本当に悪く無い。
ニューヨークは映画やドラマで見るほどカッコ良くない。

では 皆さん、今日も良い一日を。



●2009年07月14日(火)

David Howard先生

昨日は一番初めの日に出かけてさんざん地下鉄が汚いだの
一階の八百屋の臭いが凄いだの文句を並べて行くのをやめた老舗スタジオを再び訪ねた。

女の先生に習わせて上体を良くしたいとかねてから思っていたのだけれどー親の言う事ってのは聞かない物なのでー今習っているバレエの先生がABTの引退ダンサーで素晴らしいけど男性で
今一つ身のこなしとか身につきにくいと考えてのことだ。
五つのスタジオで同じような時間に前後して一斉にクラスをやっているので娘をこれはいいのではないかという女の先生のクラスに入れて 隣の隣で繰り広げられている別のバレエクラスに目が引き寄せられた。

なんだか知らないけれど バーに鈴なりになっている人達が尋常でない。絶対にプロで、しかも相当のレベルだと分かる。
先生はどこにいらっしやるのかと探してもなんだか奥に座ってらっしやるのか見えない。人、人、人の波でざっと30人は越えていたと思う。スタジオにはエアコンもなく、ドアは開け放してあるので誰でもここに図々しく立って見る事が出来る。

フォンデュなど伸ばすたびに耳まで、鼻まで脚がぐんにゃりしなやかに上がる人ばかりで、合間にピルエットをすると五回転が軽い。飛ぶと高飛びもここまで行くかというくらいに凄い。
こんなクラスは橘バレエ団に居た時でさえ 見た事が無い。

一体、先生はどなたかと再び乗り出してみると 私がちょっとお年が行き過ぎたな とはねたハワード先生である。

この先生には土曜日の朝にも別のスタジオでお会いした。
帰りにはエレベーターでもご一緒した。
もう他生のご縁としか言いようが無い。

娘を入れてしまったもう一つのクラスは 基礎をしっかりというのはいいけれど 素人ばかりでダレるクラスが展開されていて
思わず自分の不明のために一クラス無駄にしてしまった後悔に苦しむ。こっちのクラスに入れたのは大いなる間違いと気づく。

ここで はたと考える。
プロのクラスに入れるのは気が引けたのだけれど
こうした世界のダンサーが凌ぎをけずって励んでいるクラスにこそ入れなくてはならない。こんなクラスがどこの国で経験できるだろう。やっとついて行けるだけでも全然構わないのだ。
この熱意のるつぼにこそ 真摯な激しい上達への渇望と
舞踊への絶え間ない憧れとがたぎっていた。

ああ、これだな、と自分の不明を悟った。

ここでクラスを選ぶことの難しさを知る。
基礎からしっかりというのは間違いではないけれど
いつまでもいつまでも基礎 というわけではない。
最後がどこなのかを見るのは まだ基礎が大事な人にも時々必要なのだ。階段は一つずつではない。ヘリコプターで一番上に真っ先に行き、そこから下って行くのだ。
これこそが個人の中に基礎のなんたるかを時間を節約して知らせてくれる。
明日から この世界のバレエダンサーのクラスに入れよう。

さて、このお爺さんは ただのお爺さんではないらしいのだけれど ロシアや色んな国の重要バレエ団のぱりぱりの先生達がひしめいているNYでどうしてこの先生にぎゅう詰めになって習うだろう?

一人抜群の跳躍力で目を驚かしてくれたバレリーナをつかまえて不躾ながらいきなり核心を聞いて見た。
すると この杖をついていてほとんど歩けないようなお爺さんは大変に有名な先生で、今なおそのレッスンのコンビネーションの素晴らしさといったら他の追随を許さないのだそうだ。

どうも私にはそこまで見抜けない。
けれども受けている人のレベルが凄い。土曜の朝には10代と見える若い子ばかりのクラスだったけれども みんなフェッテを32回転やっていた。
これが一センチもずれない人が中には何人も居て しかもシングルとダブルを交互にやっていたのだ。
これはただの若い子なんかではなくて勿論ABT辺りのバレリーナだ。

それから気がついたことなのだけれど 先生はどんな基礎クラスに行っても直さない。基礎に行くほど直してもらえない気がする。
これは教師の立場に立つとよくわかる。
基礎クラスというのはあまり初歩の人ばかりでつまり欠点だらけなので直しようがないのだ。生徒も初歩なのに直されてばかりいたら失望するかもしれない。
だからこのクラスに娘を入れるのは間違っている。

どこに行っても直してもらえないのなら、あまりに前の人、横の人が素晴らしくて これ見て直し、あれ見て そうだと気づくクラスが最適なのではないかしら。
来ている人に教えられるというのがプロのクラスなんだろう。

今日、あらためてこのお爺さんの経歴を見ていたら
アンヘル・コレーラなどの現役が今でも見てもらう先生だと書いてあった。古くはバリシニコフの先生。
80歳くらいかもしれない。
今度 土曜日にお会いしたらお茶に誘ってしまおうと決心する私です。お話しが聞けたら嬉しいし色々なためになることがあるかもしれない。聞けなくてもこの年までずっと教えているということに私は勇気を与えられたと思います。

経歴を見るとマンハッタンにスタジオを経営していたのだけれど
一度閉めるんですね。運営するということがとても難しいことだったのではないかなとお察ししたりします。

昔取ったキネヅカの英語を本気でもう一度頑張ろうと思う私です。今回の旅行では失望したり驚くことも沢山有り、
何かが確実に自分の中で答えを出している気がします。

では、一時半の稽古にこれから いざ!

良い一日をお迎え下さいね。

ハワード先生の経歴はこちらに貼り付けます

David Howard,
Master Teacher & Choreographer

Born and educated in England, David Howard received his early training from the Cone-Ripman School, now the Arts Educational School in London. Upon completion of the RAD syllabus, at the age of 17, he was awarded the Adeline Genee Medal, the highest honor a British dance student can receive. David Howard’s career began as a child performer in radio shows, films and commercials. Working as a principal dancer at London’s Palladium Theatre he was honored by appearing in a Royal Command Performance before Queen Elizabeth II. He later joined Sadler’s Wells Theatre Ballet, now The Royal Ballet and was promoted to soloist status. Mr. Howard danced with the National Ballet of Canada, appeared in London’s West End in musicals, among them Bob Fosse’s Little Me, performed in cabaret throughout Europe and was featured in many television productions.



After a successful performing career, Mr. Howard came to New York at the invitation of Rebakah Harkness in 1966 to teach and later direct the Harkness Ballet School. With the Harkness Ballet Company, he held the positions of principal teacher and ballet master. David Howard has been a mainstay in the professional training of many notable dancers. Makarova, Baryshnikov, Peter Martins, Cynthia Harvey, American Ballet Theatre, New York City Ballet and numerous other companies throughout the world have all made David the most sought after teacher. Gelsey Kirkland speaks for many with her words of praise: “I am forever indebted to David Howard for his enlightened teaching for over twenty years. He imparts his love of dance by inviting you to take a journey with him…you only have to want to go.”

In 1977, David opened his own school in New York City although today he currently teaches classes at Steps on Broadway, Broadway Dance Center and coaches Angel Corella, Michele Wiles, Veronika Part and many of the next generation of ABT Stars. In addition, he teaches class, twice a week, at the New School University, Eugene Lang College. In 2000, he was Artistic Director of the First World Congress of Ballet and Contemporary Dance in Mexico.

Mr. Howard still keeps his international ties teaching twice a year for The Royal Ballet in London working with the likes of Sylvie Guillem and Tamara Rojo (“If I ever become a ballet teacher, I hope I am as important to my students as David Howard is to me”). In addition, he works with companies in Denmark, Sweden, Holland, and Germany. He has worked with theatre, television and motion picture stars, most recently Mary Tyler Moore and John Lithgow.

The David Howard Foundation, Inc., a not-for-profit 501 (c) (3) was established to help young dancers and choreographers; create a dance library, with historical and technical books, videos, DVDs and dance music CDs; and sponsor research work connected with dancers’ diet, dance-related injuries and kinesiology. The David Howard Foundation, Inc. presents teachers’ training workshops around the world and A Month of Sundays for serious teen age students each January in New York City.

In addition to being the 2007 Education Spokesperson for National Dance Week, David Howard is also the recipient of a Dance Masters of America Award and received a Doctor of Performing Arts Honorary Degree from Oklahoma City University. He served as President of the National Association of Regional Ballet in America and is prominent on the board of many dance-affiliated companies and dance publications. David Howard has been profiled in People Magazine and Dance Teacher and has made 110 CDs and numerous videos of classical instruction which are distributed by Roper Records, Jay Distributors and Danceables. His new DVD Turns, Leaps, and Bounds is distributed by Riz-Biz.

David Howard is also listed in Who’s Who in America, Who’s Who in the World and The Art of Teaching Ballet…Ten Twentieth Century Masters where in the words of its author, Gretchen Warren, “David Howard’s wizardry is something dancers feel in their bones. For years they have flocked to him in large numbers and today he is the best know, most popular ballet teacher working in America.”




●2009年07月13日(月)

メディアの罪悪

あれほどの不祥事がありながら
なぜか鳩山由紀夫の国会参考人招致が
突然の公明党の横槍というよりは「加担」で潰れたと
人から聞いて本当に驚いた。

創価学会と公明党の関係がもはや逃げ隠れできない事実として
つまり政治と宗教は分離していないというのは日本国憲法からみて重大な違反なのは前々から言われている。更にこの政党は32億円もの政党助成金=つまり税金を受けていて、このうちの二億円以上も聖教新聞に回していると週刊文春がすっぱ抜いた。
当然、こちらも国会のお呼ばれが待っている。
同病、合い助け合って切り抜けようという魂胆と一部の賢明な識者は見抜いているらしいけれど、民主に第一党を取らせたい新聞、マスコミ各紙は民主のボロを徹底的にかばって報道しないらしい。

自分の身も危なくなっている公明党が民主をかばっているという事態も報じられないので 気がつく国民が少ないのだと思う。

虚偽と不正献金にまみれている本人の鳩山由紀夫がボロ隠しのために逆に「内閣不信任案」提出したというからたまげてしまった。あなた、自分の身の申し開きはどうなんですか?だ。
申し開きできないのですが そういう時はあさっての方向に吠えるのが一番。悪いのはこれをマスコミが一斉に幇助することです。ここ近年ずっとマスコミが誘導して自分達が決めた政治家を徹底的に国民に刷り込む。そういう事態が続いていると心ある人々はずっと危惧していました。

けれどもマスコミはこぞってこれを煽って不信任案の動きばかりを重点報道し、鳩山由紀夫の抱えている問題については、まるでその重大性を無視するかのように、握り潰したと心ある人達から聞いた。

本当にショックで胸が痛くなる。

民主党を激しく支持しているのは在日80万とも100万人とも言われている民団、朝鮮総連を母体としている人々で、その背景には外国人参政権を通すことを必至としている。これは皆さん、さすがにご存知だと思うのに
どうして保守を支えないのかと私は 驚くのです。

あのような捏造で固めた反日教育をごりごりに叩き込まれた民族が日本の国会議員になり、参政権を握って何か日本のためになることをすると思いますか?
ミサイルを向けて 日本人を誘拐して行く国ですよ。
これらの交渉をどうやってこの先やるんですか?
日本の外交が成立すると思いますか?

民主に一回くらいやらせたらいいじゃないか、と言う国民の意見が圧倒しているらしいですが 今度と言う今度は 一度やらせたら韓国、北朝鮮、中国に擦り寄ったこの政党がたちまち日本を潰してしまうのは火を見るより明らかなのに どうして気がつかないのかと心痛します。

それだけではなくて 母体の一部には自治労と日教組が居ます。
大した母体ではないですか。子供の教育は今よりもっと偏向します。歴史教科書 見たことがありますか?日本の子供の。

鳩山由紀夫は日本は日本人だけのものではないと公言しているのですよ。まさか皆さん、知らないですか?

民主党の議員になるのには「国籍を問わない」のでー他の政党は違いますーこんなのが与党になったらどっと日本にミサイルを向けている国の、日本への憎悪を叩き込まれた周辺諸国の「外人」がどっと入党して つまり戦わずして日本の政権を握ってしまいます。

チベットで起きた事は他人ごとではないのです。
一発のタマも撃ち込まれずして チベット人を上回る人口を送り込んで乗っ取りました。あの国はもとの人口を倍する中国人を送って乗っ取られたのです。13億居るんですもの。二億の貧民を送って取ってしまうのなんか朝飯前です。ミサイルも節約です。

どうして日本がやられないと楽観していられるでしょう?
どうしても自分達で開発できないテクノロジーが欲しい。
タダで欲しい。だから一億くらい送って取ってしまうっていうのは簡単な発想です。東トルキスタンがやられてチベットやられて
今、台湾が飲み込まれようとしていて それでもどうしてまだ日本は大丈夫と思えますか?

みんな平和だと信じてちっとも目が覚めないですが
アメリカはとっくに日本を見限っていて 中国に大量に買ってもらっている債券でもう頭が上がらないですから 尖閣取られて
沖縄取られても助けに来ないですよ。

事実 麻生総理が尖閣についてアメリカに打診したら断られたじゃないですか。

与党が自民の今でさえ 竹島取られて 尖閣から盗掘されて
拉致された日本人は既に400人を越えているというのに
この張本人の三国からこともあろうに国会議員にし、参政権を与え、国籍も楽々と出し、3000万だかの移民を入れようという政党が(この移民とは、カナダ人や イギリス人の移民ではないですよ、当然)
日本の第一党になった途端に日本は潰れます。
一度やらせてみて駄目ならやめるってことはできないのです
その前にどんどん実現させてしまいます。
国籍法の改悪、人権擁護法案という平和そうな名前の実は毒法案
それから外国人参政権 これだけ通すのに何年もいらないのです。あっと言う間に通せます。

戦争というのはミサイルや爆撃をするのばかりではなく
もう対馬がどんどん買い漁られていて、沖縄にどんどん住民票を移している大勢の意図ある勢力が沖縄の日本国からの独立を叫んでいるというのは、これはすなわち どこかの国に併合されることと同じなのです。

それでも 日本国民は民主党を選ぶのでしょうか。

民主党の母体が何なのか ちょっと調べたらすぐに分かるのに
むざむざと日本を潰してしまうのでしょうか。

私はどの政党にも属せず、宗教も透明で
どんな政治団体とも関係がありません。
若い時から世界史を随分と勉強し、30年以上前から日本史に傾倒しているただの日本人です。

アメリカが中国と結ぶという図は あの第二次世界大戦前夜とそっくりです。歴史は必ず未来に迫る危険を教えてくれます。
その啓示を謙虚に受け止めないときに惨事が起こるのだと思います。

自民党は気に入らなくても、民主党を国政選挙で第一党にしては駄目です。心ある方、どうか真摯に勉強して見て下さい。

とても胸が塞ぎます。けれども未だに九条があるから平和は続くと思っている人、麻生は飽き飽きだから民主にやらせてみたいという人、もっと周辺諸国の謀略に目を向けて欲しいです

ああ、新聞を信じないで。と祈るばかりです

●2009年07月10日(金)

メトロポリタン劇場

一昨日アメリカンバレエシアターのロミオとジュリエットを見た。
これはあの黄金のカップル、伝説のバレリーナ マーゴ・フォンテーンとヌレエフが初演だ。今手元に資料がないので確認できないけれどロイヤルバレエのケネス・マクミランの振り付けで世界を感動させた当たり作で確か60年代に世界中を公演した。

これをABTでも上演するようになったのは
確か80年くらいから。

今回の一連のABTの出し物は五月から始まって明後日に終わる。私がNYC入りした初日に白鳥湖の連続スターが日替わりの一週間があり、翌週は滅多にお目にかからないシルビアという演目が一週間、そして今週はロミオとジュリエットだ

毎日日替わりのスターが演じるので全部見たい覚悟で来たのだけれど ダンスレッスンで疲れてしまって夜の劇場に足を引きずって行けない。明日は頑張ろうか、今夜は天譲桟敷しかなくても行こうかと思っている。

プリンシパルの比較も贅沢だと思うし
プリマの特徴も見て取れるからこれは本当に贅沢な滞在だ。

結論から言うと あの素晴らしいヌレエフとマーゴのカップルの演劇性がどうしても頭にあるので誰が出てきてもあのようには感動できないのだけれど
この夜の二人は本当に素晴らしかったです。

ジリアンと言ったかナァ、プリマ
この人は 白鳥湖でもフェッテをシングルとダブルを交互にやるスーパーテクニシャンで有名だけれど 彼女の演ずるジュリエットはもう壊れそうに繊細で 溜息が出るほどの全身がエレガントに鍛え抜いていて まるで生れつきそう踊れるように見えたほどに磨きに磨いてあった。

私はジャンルが違っても その彼女の誠実で苦しい日々、人生を捧げつくした毎時間を思って まずそれだけで思わず涙が滲んでしまう。

バレエダンサーの技を見ては その並みならぬ努力の時間をいつも思わずに居られないので 劇に感動しているのか何なのか訳がわからないくらいになる。

一つだけ残念だったのは 結末のシーンで二人が手を繋がないで
終わる絵だったということだ。
これは違う。
マーゴの美しくて悲しい最後の逆さまになったシーンがどうしても思い出されて この振り付け解釈は原作を上回らないと思って
残念だった。

これから又稽古に行かないといけないので 詳細は又後日、
スペインに帰ってからちゃんと名前も正確にお伝えします

では、ダッシュでクラスに....


●2009年07月08日(水)

ご無沙汰しています

ブロードウェイミュージカルに劇場でのバレエ
クラスの感想と目白押しの報告がありますが
あんまり忙しなくて書けません
今からバレエクラスで飛んで行かないといけないし。

でも一つだけ言えるのは ニューヨークでの生活があんまりハードなのでスペインを見直すいい機会になりました。

それからやっぱりこうしている間も総選挙が心配です。

週末には独立記念日があったので
アメリカ人がどうやってこの祝日を過ごすのか分かりましたし
家々の玄関に飾られた国旗を私の子供時代に重ねてとても懐かしく、又、いかに日本があれからどんどん堕落して
家々に日の丸を掲揚しなくなったかを思い知る機会になりました。

心からの愛国の思いを抱えて
私はアフガニスタンで戦死したアメリカの若者のための旗が
沢山広場に飾られているのを悲しい気持ちで眺めました。
安保をアメリカに一方的に委ねて自国の防衛を避けるのが
平和を思考する日本というように私達は漠然と考えていますが
どこの世界に自分の国をアメリカの若者の命によって守って欲しいという国民があるのかと。
どうして日本人は この奇怪さに気づかないのかなと考えました。
軍隊は自分で持たないといけないという当然の理屈が
60年の戦後教育の中で埋没してしまった国、日本。

平和は唱えれば周辺諸国が ああそうだね ごめんねと言って
拉致をやめて侵略をやめると考えている多くの日本人。
ああ、どうしてこうなったのかなと辛く切なく思う私でした。

星条旗を沢山沢山 目にしながら 色々な思いが胸に去来する
週末でした。

昨日ボストンから飛んで帰り、ちょっとふらつく私達です。
まずは稽古、日常を取り戻す。

では また時間を作って劇場の感想なども載せたいと思っています

良い一日でありますように。

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