●2006年08月07日(月)
集中レッスン その2 ミニコン関連のクラスについて
入りたての入門生は 意識が希薄で 総会=朝礼のようなもの=関係ない と言う図式になっています。 ですからガイダンスと総会に絶対に出て欲しいので ミニコンの全体練習の後に無理して組んでいます。 どのような「無理」かと言うと 私はこの日に成田に着いて 全体練習に直行します。 スペインから約26時間の旅の延長がどのような物か 少しは想像が着くと思いますがいかがですか? 体内時計はだいたい真夜中の三時というか 前日寝ていないままの夜中と言う感じです。 その次の日も どろどろに疲労を重ねています。 ですから 滑ったの転んだの やれ遠いだのは 無しにしてくださいね。 どうしてもほぼ全員のあなた達に会いたいのです。 どんなに女前の落ちる最低の条件の日であっても とにかくみんなに会って顔を見て話がしたいのです。 年に一度はせめてあなた達に会いたいです 僅かな時間と極限の疲労状態では何もいい成果が無いかも しれませんが、私はみんなに会いたくてクラスをしています。 ただ、全部のクラスを回ることができません。 あなた達より縁の深い 上級の生徒達がいつもひがみます。 ひがんでも、絶対的に下の人達のクラスに多くが割かれて います。ですから 少しそれを意識してみてください。 スペインは鷺沼や横浜より遠く、私はあなた達より年長なのですから、ちょっと無理して会いに来て下さい。 少なくとも看板に私の名前があるのですから敬意を表して 顔を見せてください。 普段のクラスは いつも前後がわさわさしていて 落ち着いて何も話せませんから、グローバルな カリキュラムとか厳選した教材が何を目的にしているのかまで 話すことができません。知りたくなくても聞いてもらいます。 何故なら 私は毎月、一人一人の進行を末端まで見ているからです。インストラクターから報告が来、私は一人残らず名簿を見ます。こうしたい、ああしたい、と言う気持ちがいつもあります。 会うとぼううううっとした人がそこにいて 片思いだったと気付く事もありますが、現実を知らないといけないのです。 がっかりする事もありますが 意外と熱心でかわいい人達の集団だったりして とても幸せな気持ちになることも沢山あります。 私はこれが動機でクラスを主宰しています。 万障繰り合わせて 来て下さい。 まさかとは思いますが、通し稽古だけで帰るという人は 私は許さないです。 稽古も出ないで結構ですからその覚悟居てください。 以上が8/10,11の説明です。 次に土日ですが、全体の通しの後でこそ、不足の技術を磨かないといけません。 明日とか来週では仕方ないのです。 真の踊り込みとはこういうことを言います。 踊り込み、磨き、と書いてあるヌメロは順番ごとに帰らないですよ。@の踊りを見てまずいとBに押しやり、復習させ Aの踊りを見ます。Bの踊りは@とAのまずいと言われている箇所を勉強します。人の欠点を研究して自分はこれを直すのです。 Bを見ていて まずいところに差し掛かるとここを重点的に直してBに追いやります。その日のうちにものにするのです。 このように多重に稽古します。 こういう日が二年に一度か年に一度あってもいいのではないでしょうか。何年分もの勉強になります。 何かをする時は 片手間ではいけません。 思いっきり頑張ってみることです そうしないと 得るところの満足感も最大になりません。 どうせやるなら力いっぱい、です。 セビジャーナスで参加の新入生は ギターと歌のリハーサルには参加できませんが 全体練習では 全体を見ることができます 入りきれないで入れ替わりということはあるかもしれませんが 可能な限りぺつちやんこになって是非 来年の、再来年の自分の姿を投影してみてください。 稽古はどうやってするものなのか 良くわかると思いますし 昨日とは違った理解で 今後のお稽古を楽しく過ごせると 思います。 私はこういう、目でいつも確かめられない 形としてそこに居ない 無形の芸術を職業にしています。 物質として残らない 僅かな刹那の芸術が 尊いか尊くないか 自身で感得してください。 人が死に臨む時 買い求めた高価品を引き寄せたりはしないのではないかと思います。 人生の最後の一瞬には 自分が心から愛した人や 幸福だった一こまが 走馬灯のように回転するのではないかと思います。 つまり、愛情や心の高揚や感動、衝撃という 無形のものにしか 本当には価値がないのです。 心身ともに専心して大きな楽しい思い出にしてください。 これが分かち合えることこそ、私の本望です。
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