●2002年10月30日(水)
とてもフラメンキートな土地 今、引越しがからんでいてとてもごたごたしている。 こういう状態でも芸術的創作が多重処理できないとプロじゃない。 ここでの生活のあらゆる受難が何でも冷静に速やかに出来ていれば、舞台の上で突然何か変調が来ても対処できる胆力が養える。 日々、あらゆる経験をとらえて修験者のようにして暮らすべし。 ...と、気取った所で何に悩まされているかというと、スペインでは家が建ち上がるとそれはただの箱が出来たというのに過ぎない。 電力、電話、水道、ガスはそれぞれの機関に出向いて申請して来ないといけない。これは家の名義人でないといけないから、どんな偉い学者でも自分で出かけないとラチがあかない。どこに行ってもすごい順番待ち云々は今更なので書かない。 めでたく契約して来るとそれぞれの機関から工事人がやって来る。 これが笑ってしまうのだ。 昨日は電気が供給されると言われた。 ブレーカーを買っておかないといけないと電力会社で言われて ???? そんなバカな。そんなのは配電盤についているんじゃないの? 結論=これだけついてない。 自分で買う。 買って待ってないといけない。 朝に工事人から電話がかかってこれから行くがブレーカーは買ってあるかと言う。買ってなかったら売ってやる。 取りつけ工事手間賃と共にいくらいくらだ、と言う。 手間賃って? 公共機関の工事人がどうして電力会社に払った取りつけ料の他に個別に要求する? 結論=要求するのだ。嫌ならこれだけのために電気屋を別に呼んでしかる後に電力会社が線をつなげに来るらしいのだ。 いつになるかたまったもんじゃない。 不本意だけど背に腹は代えられない。 電話局に連絡するのに5日もかかった。お客様番号にかけろというからそうすると音声が出て星のマークを押せ、次は何を押せ、というのに従っているうちに電話が切れてしまうからだ。 凄いですよねー、ここのストレスって。で、目出度くいつの日にかは連絡つく。 ついたけれども、電話取りつけに25日もかかると言われた。 なんだってぇ!? ぐずの電気も水道すら、これに比べたらすらすらと運んだのに通信の最先端である筈の電話がどうして、しかも新規じゃないのに25日もかかる? 夜半、夫と呼ばれる人にぼやくと、 「そんな、早くなった方じゃないか。忘れたのか? スペインに来て最初の電話を設置してもらうのに一年半と言われて驚いたのを」 そうだっけ!!!???? ふあーーー、早くなったのね!たったの25日でついちゃうんだぁ。
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