●2003年10月15日(水)
アメリカ大陸 夕べ、最近の私の共演者からアメリカ公演のお話があった。 一緒にどう? うーーーん..... アメリカ行かないといけない。ニューヨークシティバレエ偵察したい。 でもどうしてもニューヨークって怖くて嫌なのだ。 憧れつつ、何もそんなところまで、て気持ちがいつもある。 食い詰め者の集合都市だから生き馬の目を抜くように恐ろしいって、最近知り合った人も言う。 やっぱり!......,怖いなぁ。 マドリーだって嫌なのに。 今月に仕事は集中していて、来月は選手権もあり(娘二人とも同じ日)イスラエルとの練習もほぼ始まる。 12月にはこっちのコンサート出演がある。 日本に帰国もあるし、どうやってみんな上手く納めるか大変だ。 毎日心を悩ませている。 行きたくないかも、アメリカ。夏まで行きたくない。 落ち着いてちゃんと稽古したい。 朝起きたら、もう辛い!!てくらいのノンストップレッスンがやっとここのところ定着している。 夏に日本でめちゃめちゃになった分を取り返しつつある。 今、どこかに行きたくない。本当に邪魔の入らない環境で鍛えないとダメだ。 生きて行くってとても煩雑で、所定の物が所定の所に収まっていて、いつでも取り出せて 瞬時に何でもできるようになっていないと辛いものだ。 スーツケースずるずるという生活はどんなに華やかでも落ち着いて何もやれない。 この夏に懲りてしまった。まだ後遺症が残っている。アウシュビッツから出て来たて、という位に悪夢がよみがえる。 日本の仕事をきちんと素早く処理したい場合、私が日本に居るより、ここからやった方がずっと早くて確実っていうのも身に沁みた。不思議とそうなのだ。 スペインと日本の時差がうまく作用する。 日本に居るといらいらが募る。 ベリーアンハッピーになってしまう。 肉体を自由に操るようにするには、どんなに忙しくても構わないが毎日のリズムがちゃんと同じになっていないといけない。あちこち旅行して、スーツケースを引っ掻き回す期間がくっつき過ぎていると芸もすさむ。 何とか舞踊団なんかが有難くもなんともないって多くのアーティストが思うのはこのためだ。 さぁてと、これからヘドロみたいになるまで稽古する。一時間でなってしまうの。これが大切。だらだらしないって言うのが。 うちのインストラクター始め上級生もちっとも上手くならないって落ち込んだりするけれど、鍵はここよ。 髪がべとつかないようにとか、帰りの電車の事考えて手控えてない?次のクラスの事とか。 見るも無惨な姿になるまで一心にやらないと絶対にうまくならない。 寝る前にああ、明日がまた来ちゃうって辛くなるくらいに疲れないといけない。 恋愛と同じで先に命を投げ出さないと、あっちだけに命がけにはなってもらえないのです、あはは。
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