●2007年10月22日(月)
第三幕 ジェーン・フォンダと言う女優さんは 顔があんまり好きでなくて(ごめん!) なんかヒッピーみたいな時代が長かったみたいで どうもよく分からないし 好きなスターではなかったのだけど すっごい年なのに 物凄くシェイプアップされた体で アエロビックのビデオでじゃんじゃん売り出していたのを なんとなく片目で驚きながら 無関心でいた。 最近になって彼女の伝記、細かい字で590ページもある まぁ、広辞苑みたいに分厚いのを書店で手にして 思い切って買った。 昨晩読破して 唸った。 この内容が凄い 共感する所が実に多かった。 母親は喉を掻き切って自殺をしてしまう。 11か12歳の幕開けがこれなのだ。 父親は伝説の名優、ヘンリー・フォンダだけれど この父は 妻の自殺から一年以内に再婚する ハードな家庭環境だ。 健気に良く頑張ったなと溜息が出る。 人生を三幕に区切って、この子供時代が第一幕 二幕は反戦運動から二度のオスカーと離婚までの ぎっしりした時代を指す。 立派な門構えだけは維持しても中身はぼろぼろだったというのは そうだったんだろうな、と共鳴するものがある。 始まり と題しているのは60歳からの今だ。 これが第三幕の幕開けだと彼女は言うのだ。 マシな人間になるのにここまでかかってしまったと告白する。 ....そうかも知れないな、と又溜息が出る。 どろどろしたものがもっといっぱいあるだろうと あらゆる伝記に言える事だけれど ここまででも 随分とプライバシーに迫って掘り下げてある。 一読者としては これでも十分に中身が濃い 近年出て評判のマンスター・イン・ロウ 姑の物語は ジェーン・フォンダ なんと15年ぶりのカムバック映画で しかもどうも彼女がプロデューサーらしいのだ。 配役のジェニファー・ロペスなんかはジェーンも多分キャスティングに加わった口で、降ってきたお仕事をいただいただけの女優ではないと分かった。 偉大な女性だ。 自分というものをやっと受け入れるだけの人格になって 胸に入れたシリコンを抜く手術をする 驚く整形外科医を尻目に、彼女は敢然とシリコンを抜く。 ...なかなか感動的だ。 スペイン語の勉強も大いにした。 アエロビックを初めて広めた人だったらしいという下りが プロとしてはとても興味深かった。 日本語でも出ているらしいので 是非 秋の夜長を この本で過ごしてみてください お勧めです。
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