●2005年12月31日(土)
暮れ... 新体操娘は合宿していていない 水泳娘はグラナダで殺人的な強化合宿からげっそり面やつれして帰って来た。で、もう今朝は大晦日だというのに朝の七時から訓練に行っている。 この上の娘は無口で言葉数が少ないから、必要最小限のことしか言わない。 それでもグラナダの富士山より高い山のある、標高何千メートルだかの、ヨーロッパで一番酸素の少ない訓練所での合宿は壮絶だったと語る。息ができないらしい。続かない。 朝の七時にプールに飛び込んで一日が始まる。 このプールが温水なんかでは勿論無く、シェラ・ネバダの雪解け水を張ったプールなんだそうだ。 氷が浮いてる。 目覚めた途端にこの水の恐ろしさに、みんな身震いしたそうな。 訓練はとめどもなくプログラムされていて、 最終の泳ぎが夜の11:00だったというから 私はモニターは何を考えているのかな、と思った。 ドイツからまたもやオリンピックチームが来ていて 一緒に訓練していたらしいが、この雲を突くような大男達を見かけているのも なんとなく恐ろしかったと娘が言う。 もう聞いているだけで気が沈むので ああ、もういいから、と止めないといけなかった。 うちでは誰も私の公演の事なんか歯牙にもかけてくれない。 この薄ら寒いのに氷のプールだの、片面風の吹きさらしの体育館で猛烈な訓練をしている選手達には、そんなにきつい仕事とも思えないのだろう。 さぁて、同情されないところで私もダッシュにかかろう 暮れも正月も無い。
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