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バレリーナの食事と運動の基礎知識

       
栄養素の勉強は大概の人が、おそらく嫌々ながらに子供の頃にやった筈です。
おさらいしようと思えば手近な所にいくらでも雑誌や本があると思うのでここではもっと大切なポイントを先にアップします。  

基本的には「痩せる事を目的にしたダイエット」は私のHPでは取り上げません。
ダイエットと言っただけで多くの女性は飛びつき、むさぼるように読み、そして全く実行しないか、無理な減食と失敗を繰り返します。  

私が踊り手として最も興味があるのは、メリハリのある健康的な肉体であり、その肉体は踊れる肉体であると言う事です。
結果としてそれは視覚に耐える肉体かもしれませんが、目的は「強靭である」という事にあります。

強靭にしてしなやか。 これを手に入れ、維持しないといけません。
踊るための体。 その体を作るための食事と栄養の基礎知識というわけです。

これがきちんと理解できていさえすれば、辛い減食というのは必要ありません。
もしもこの項を読んでかなりきつい食事制限が必要と感じた人がいたとしたら、それは今現在のあなたの食事の有り方が、美容ではなくむしろ健康にかなり悪いためでしょう。

ここで述べるキーポイントは、筋肉と栄養の関係を知って自分の生活を見直してみる、というものです。

日本の女性の多くは自分が思っているほどの食事制限は必要なく、むしろ貧弱な上体と悪い姿勢、内股の矯正こそが優先です。

いかにして筋力を落とさずに均整のとれた体にするか、というのがテーマです。
無理な誤った食事制限をすると筋力が衰えてしまうからです。

以下の順でお話を進めます。
・食事の量
・基礎代謝のアップと筋肉トレーニング
・体脂肪の消費


[食事の量]

成長期を過ぎると基礎代謝量が減ってきます。
簡単に言えばもうそんなにどんどん栄養を採らなくても良くなって来ると言う事です。この辺の何故、どうして、を深く追求するとみんなでがっかりしてくるのでこの程度でやめておきます。(!?)

つまり、いつまでも10代のつもりで大食していると「昔はちっとも太らなかったのに変ねぇ....」になります。
昔のようには消費しなくなって来ているので同じに食べていてはいけないの、とちょっと自分に教えてやりましょう。


[基礎代謝のアップと筋肉トレーニング]

それと同時に減ってきている筈の基礎代謝を増やしてやります。

え?どうやって?そんな事できるのかしら....

運動することによって筋肉を鍛えのです。
筋肉というのは最もエネルギーの消費量が多いため、これを鍛える事=代謝が高まるという図式になるのです。
鍛えるほどに脂肪が燃焼します。

成長期の大食を続けていてはいけませんが、苦しいダイエットはしなくていいのです。トレーニングさえしていれば...

レジスタンス運動がただの味気ない苦しいトレーニングというのではない事がここに晴れて証明されますね。

基礎代謝をアップさせ、筋肉がエネルギーを必要とする状態を作り出すと言う事は、つまり太りにくい体質になると言う事なのです。


[体脂肪の消費]

体脂肪が消費される過程は知っておくと励みになるので簡単に覚えておきましょう。

1.運動によってエネルギーが必要になると脳から指令が出て、
2.普段蓄えられている体脂肪が出動する事になります。
3.脂肪酸となって血液に流れ込み、直接必要としている筋肉に届くのです。
4.つまりこれで消費され、ぽちゃっとしていたお肉が引き締まるというわけです。

ここで気をつけたいのは、既に血液に流れ込んでいる脂肪が真っ先に消費されますが、足りないと内臓についている脂肪に出番が回ります。皮下脂肪は一番最後の出番です。

どんなに小さい運動でもやらないよりはずっと価値がありますから忙しくても諦めてしまわずに何かしら工夫するのは大事です。

ただ、目に見えた効果が欲しいのなら、こういう順番で消費されるのですから
せめて30分くらいは継続させたいものです。一端始めたらだらたらしないで30分〜1時間はやりましょう。

脂肪の消費と燃焼⇒有酸素運動
基礎代謝のアップ⇒筋トレ

舞踊レッスンが上記の両方をカバーしているとも言えますが、レッスンはその日によってテーマが違ってくるので必ずしも運動としてのオールカバーがいつもできるわけではありません。
素人で、舞踊を運動不足の解決に利用している人にたまに見かけますが、細かい洞察と表現が必要な振り付けなどの真っ最中に、今日は汗をかかないと言って不満に思ったりしてはいけません。
そんなに汗を望むなら後でその辺を走って来ればいいのですから。

舞踊は運動と芸術の二大要素で成立しているので、どちらかにより比重がかかる日も当然あります。
芸術としての表現と技術が多い場合は、自分で運動を補いましょう。
自分は誰よりも物ぐさなのに、レッスンの中に何もかも盛り込もうとしてはいけません。

特別な時間が取れなくても早歩き、エレベーターを見送って階段を上るなど素材には事欠きませんよ。
これはみんな立派な有酸素運動なのですから。

ここまで利用しようという、あなたの決心がつかないだけ....(笑)

 
       

http://www.flamencoole.com/ballet/index.html

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