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ガリーナ・ウラノワ(1910−1998)Galina Ulanova
この不世出のバレリーナは1910年にサンクトペテルスブルグに生まれた。両親ともにアンナ・パブロワのバレエ団のダンサーという恵まれた環境と血筋と才能に加えて、清楚で愛らしい容姿に恵まれていた。 9才でレニングラード国立舞踊学校入学し、マリア・ロマーノワ(母)、アグリッピナ・ワガノワの薫陶を受ける。後に卒業後、マリンスキー劇場バレエ団に入団してわずか4ヶ月の19才で既に白鳥湖の主役に抜擢される。以来ほぼ半世紀に亘る芸歴は燦然たる輝きに溢れている。 もともとレニングラードのプリマだったが、レニングラード包囲戦の初期にウラノワをバレエ団と共にモスクワへ逃れさせ、ボリショイ・バレエ団に移籍させた。 この偉大な芸術家の芸風は、どんな説明よりも現在残されているフィルムを見て欲しい。 私は彼女の残されたフィルムからジゼルを見てからというもの、どんなに素晴らしいバレリーナのジゼルを見てもウラノワには及ばないというほどの感銘を受けている。その愛らしさ、可憐さは比類なく、狂乱の場面は胸が苦しくなるほどに素晴らしい演技で、涙がこみあげてくる。常に完璧な技術を更に越えた、類い稀な表現力を持った踊り手だと納得できる。そこには偽りの誇張はかけらもなく、何もかもが調和のとれた詩であり、美の極限なのだ。 現役を52才で引退してからは、ずっと教師として優れたダンサーを世に出した。これ程の踊り手でありながら、レッスン中は決してお手本を見せないという言い伝えがある。後進のバレリーナの中に何より想像力を育てるためにそうするのだということだが、そのレッスンは習う方には緊張の極限となることも稀ではないらしい。 1998年 永眠 。 ウラノワの写真とビデオその他の情報:
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